邪馬台国、卑弥呼の鏡 2010.7.20.
先日公開した、田中宇(たなか さかい)からの配信メール、韓国海軍の哨戒艇「天安」の沈没事件のその後が配信されてきました。以下に転載します。
・・・韓国海軍哨戒艇(コルベット)「天安」の沈没事件、その後・・・
5月20日、韓国海軍の哨戒艦(コルベット)「天安」が3月に沈没した事ついて、韓国と米英豪スウェーデンで構成する「軍民合同調査団」が調査告書を発表した。調査団は、5月15日に沈没現場の近くで漁船が引き上げされる魚雷の残骸を公開し、北朝鮮が発行したとされる魚雷のパンフレットや設計図と、魚雷の残骸が「酷似している」ことから、天安艦は北朝鮮の小型潜水艇が発射したその魚雷によって撃沈されたとの結論を発表した。
http://news.bbc.co.uk/nol/shared/bsp/hi/pdfs/20_05_10jigreport.pdf
Investigation Result on the Sinking of ROKS "Cheonan"
この発表を受け、日米韓などのマスコミは「これで北朝鮮の犯行が確定した」と報じた。日本では、ほぼ同じタイミングで鳩山首相が普天間基地の沖縄県外移転をあきらめたので、米国などでは「朝鮮半島が戦争になりそうなので、鳩山は、沖縄の米軍基地の県外移転は無理だとの判断に転じたようだ」という分析が出ている。
北朝鮮政府の国防委員会は5月28日、平壌で記者会見を開き「北朝鮮は天安艦を攻撃していない。米韓の調査報告は作り話だ」と発表した。北の国防委員会は金正日が委員長で、北朝鮮で最も強い権力を持つ。この委員会が記者会見をするのは珍しい。記者会見は、平壌に駐在する各国の報道機関と外交官が待され、全編が国営テレビで実況中継された。5月30日には、平壌で10万人の市民を動員した韓国非難の集会が開かれた。
http://wire.antiwar.com/2010/05/28/nkorea-accuses-south-of-faking-warship-sinking/
North Korea Accuses South of Faking Warship Sinking
他の国々の政府が、自国に対する疑いをこれだけ強く否定すれば、世界のマコミに「韓国の方が捏造しているのかも」という論調が出るだろう。だが、朝鮮は札付きの風変わりな独裁国家なので、日米では「また北は、おかしなり方でウソをついている」という報道が主流だ。「金正日は、息子の金正雲に後継したいので、北の国内を結束させようと、天安艦を撃沈した」といった解説」も流布している。
http://www.ft.com/cms/s/0/06684638-6752-11df-a932-00144feab49a.html
Theories why Pyongyang sunk S Korean ship
とはいえ、韓米英豪の調査報告に対して疑問を呈しているのは北朝鮮だけではない。ロシアの外務省は5月27日に「北朝鮮が天安艦を撃沈したのだと100%考えられる証拠が出てこない限り、この件で国連が北朝鮮を制裁することにロシアは賛成できない」と発表した。ロシアはその前日、ソウルに専門家団を派遣し、韓国政府や在韓米軍に接触する独自調査を開始した。ロシアは、米英韓の調査報告に納得していない。
http://news.yahoo.com/s/afp/20100527/wl_afp/skoreankoreamilitaryrussia
Russia wants '100% proof' N.Korea sunk ship
▼調査結果に疑問を呈する中露
5月29日、韓国で日中韓の定例首脳会議が開かれ、出席した中国の温家宝首相は、韓国の李明博大統領から、天安艦問題で北朝鮮の肩を持たず、韓国に味方してほしいと要請された。これに対して温家宝は「天安艦を沈没させたものが誰であれ、中国はその犯人を擁護しない」「朝鮮半島の平和と安定を破壊する者は許さない」と述べた。マスコミはこの発言を「温家宝は北朝鮮を擁護しないと言った」という意味に受け取り「温家宝は、まさに李明博が望んでいたコメントをした」と報じられている。
http://www.ft.com/cms/s/0/65c162f0-6a30-11df-b268-00144feab49a.html
China will not protect `whoever sank S Korean ship'
しかし同時に中国側は、温家宝の訪韓直前に中国で開かれていた「米中戦略対話」の席上、米国に対し「国際社会を納得させるためには、韓米英豪の側だけで天安艦沈没の調査報告をするのではなく、北朝鮮の代表団も入れて、南北合同の調査団を結成するのが良い」と提案したと報じられている。この件について何の続報もないので、おそらく米韓の側は、中国の提案を受け入れなかったのだろう。
http://www.businessweek.com/news/2010-05-29/north-korea-warns-un-to-be-wary-of-false-evidence-of-sinking.html
North Korea Warns UN to Be Wary of False Evidence of Sinking
こうした提案をすること自体、少なくとも中国政府は、国際社会が韓米英豪の調査報告に対して納得し切っていないと考えていることがうかがえる。温家宝の「中国は犯人が誰であっても擁護しない」「朝鮮半島の平和と安定を破壊する者は許さない」という言い方は、犯人が北朝鮮でなく、たとえば米韓の軍艦が合同軍事演習中に間違って同士討ちしてしまったのが真相だとしても、十分に成り立つ発言だ。米韓の同士討ちが真相の場合「朝鮮半島の平和と安定を破壊する者」は、北の犯行だとウソを言って濡れ衣をかけて北を激怒させた米韓の方になる。
http://onlinejournal.com/artman/publish/article_5930.shtml
Beijing suspects false flag attack on South Korean corvette
北朝鮮側は5月28日の記者会見で「北朝鮮にとって、韓国や米英豪は朝鮮戦争以来の敵国だ。朝鮮戦争は停戦しただけであり、敵国である状況は変わっていない。敵国だけで集まって、北朝鮮が魚雷を撃って天安艦を撃沈したとする調査報告を発表しても、それは客観的に見て、公正であると考えられない」「韓国が公正な調査をしたいなら、北朝鮮は専門家の代表団を派遣するので、南北合同で調査をやり直すべきだ」という趣旨を述べている。
http://english.cri.cn/6966/2010/05/28/2021s572984.htm
DPRK Holds 1st Press Briefing on "Cheonan" Incident
http://blog.taragana.com/politics/2010/05/28/we-didnt-sink-south-korean-warship-north-korea-39643/
We didn't sink South Korean warship: North Korea
北朝鮮は、5月20日に韓米英豪が「北朝鮮犯人説」に基づく調査報告を発表した直後に「専門家の代表団を派遣するので、証拠の品々を見せ、検証させてくれ」と申し入れた。だが韓国政府は「殺人犯が刑事になるようなもので、許すわけにはいかない。こんな申し出をしてくる北に対し、強い怒りを感じる」と強く拒否した。
韓米英豪の調査結果が正しいものであるなら、韓国が北朝鮮の代表団を受け入れ、米英中露が監督する中で再調査をやれば「北の魚雷の残骸」という強力な物的証拠の正しさが改めて示せるはずだった。北朝鮮は反論しきれず、調査結果は世界の誰にも反論できない強いものにできたはずだ。調査報告を世界が納得できる強いものにすることは、たとえ「殺人犯に刑事をさせる」ことだとしても、遺族や韓国世論は納得するだろう。しかし韓国政府は、殺人犯に墓穴を掘らせることができたはずの、この良い機会を自ら拒否してしまった。
http://upload.democraticunderground.com/discuss/duboard.php?az=view_all&;address=389x8387694
What if North Korea didn't fire the torpedo?
▼米英豪だから正しいと思うのは危険
ここまでの話をまとめると「北朝鮮が天安艦を撃沈させた」と米英豪韓が言い切ったのに対し、中露が疑問を発し、北朝鮮は強く否定した。「誰の発言か」だけに注目すると、日本のような冷戦型の対米従属の国是に固執する国の当局やマスコミ(学界、評論家など)は「米英豪韓が正しいに決まっている」という論調になり「中露朝の肩を持つのは、非国民(左翼)か敵のスパイか隠れ朝鮮人だけだ」という話になる。
米英が今後もずっとダントツに強い覇権国であり続けるなら、このような「無条件降伏」を経た後に「鬼畜米英」を単にひっくり返したような日本人のあり方で良い。むしろ難しく考えない方が、覇権国に対する直裁的かつ自滅的な反逆を繰り返す可能性がなくなるので得策かもしれない。
だがもし、米国が北朝鮮に対してやっていることが濡れ衣戦略だとしたら、イランに核武装の濡れ衣をかけて潰そうとしているうちに、国連(NPT)でイランではなくイスラエルの核武装の方が問題にされているように、覇権を振り回しすぎて(意図的に)自滅する米国の隠れ多極主義につき合いすぎることは、日本にとって危険なことになる。愛国的な日本人は、こっそりで良いから、本当に韓米英豪の調査報告が万全かどうか、いちど疑ってみた方が良い。
http://www.haaretz.com/print-edition/news/analysis-u-s-sacrificed-israel-for-success-of-npt-conference-1.292931
U.S. sacrificed Israel for success of NPT conference
そのような観点で、韓米英豪などが5月20日に発表した調査報告を見ると(困ったことに)かなり粗悪なものであることがわかる。まず形式的なことから書くと、あの調査報告書は「名無しのごんべ」である。誰の署名も入っていないし、そもそも各国の調査団のメンバーすら発表されていない。
米英豪というアングロサクソンは、強力な公文書を作るとき、筆者の署名をつける。閣僚、軍司令官、議員、貴族(英国)などが、自分の名前の権威を賭けてその文書の正しさを主張すべく署名する(イニシャル署名だと権威が落ちる)。もし調査を行った韓米英豪などの人々の名前がずらりと署名されていたら、報告書の権威は高まった。だが実際には、署名がないだけでなく、調査団の名簿も発表されていない。無署名の報告書は、米英が「信憑性を疑ってください」と言っているようなものだ。
http://willyloman.wordpress.com/2010/05/24/the-sinking-of-the-cheonan-we-are-being-lied-to/
The Sinking of the Cheonan: We Are Being Lied To
(ここで、韓国が米英とは違う文化だということを重視するのは間違いだ。朝鮮戦争をめぐる国際政治の枠組みでは、韓国は米英より格下の「傀儡級」である。北は1953年の停戦会議に出席したが、韓国は出ていない。だから北朝鮮は、韓国よりずっと貧しいくせに意気揚々と韓国を「傀儡」と罵倒する)
▼魚雷残骸の意味づけの確定不能性
調査報告書が「北の犯行」と断定する、ほとんど唯一最大の根拠は、天安艦の沈没現場の近くの海底から引き上げられたとされる魚雷の残骸(スクリュー、シャフト、モーター)である。公開された魚雷の残骸は、調査報告書によると、北朝鮮が輸出用に開発した魚雷「CHT-02D」のパンフレットや設計図と酷似している。これが「北犯行説」の唯一最大の根拠である(報告書は、それ以外の根拠を示していない)。
だが調査団は、この断定の根拠となったパンフレットや設計図を公開していない。北朝鮮はいくつかの国にこの魚雷を売り込み、その中には米国や韓国とも親しい国があり、そのルートでパンフレットや設計図が調査団に漏洩したという推測が報じられ、漏洩した国を北が特定する恐れがあるため、パンフレットや設計図を公表できないのだろうとされている。しかし、公表されないので、人々は「酷似している」かどうか確認できず、納得したくてもできない。
韓国当局が公開したのが、本当に北朝鮮の魚雷の残骸であるとしても、それが5月15日に天安艦の沈没現場の近くから引き上げられたものだという確証も発表されていない。北朝鮮が主張する「魚雷の残骸は、米韓がどこか別の場で拾ってきてでっち上げた」という説を一蹴できない状況になっている。
北朝鮮や中露が提示する疑問に米韓の調査団が丁寧に答えていくなら、調査果の信頼性が上がるが、今のところそのような展開になっていない。逆に、査団に参加するスウェーデン人や韓国人の一部が、調査の結論に対して疑問を呈したが米英に無視されたとか、辞任に追い込まれたといった話が指摘されいる。
http://www.atimes.com/atimes/Korea/LE26Dg01.html
South Korea in the line of friendly fire
このほか、魚雷の残骸に書かれていた「1番」というハングルの書き込みをめぐる疑問(「北朝鮮では1番と言わない」「いやいや言うよ」という論争。以前に韓国軍が入手した北の魚雷には「1号」と書き込まれていた)とか、カ月しか海底に置かれていなかった割には、魚雷の残骸の腐食が激しすぎるといった疑問(天安艦の船体も1カ月でかなり腐食したから矛盾はないと当局が反論)などがある。
報告書では、魚雷を発射したのは新型探知機を備えた小型潜水艇とされているが、北朝鮮の潜水艦は割と大きなサンオ級でさえ最新探知機を備えておらず、潜水艇が新型探知機を使いつつ魚雷を発射したとは考えにくいとの指摘もある。
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2010/05/205_66234.html
Questions raised about 'smoking gun'
韓国当局が発表した、天安艦が写っているペンニョン島の監視所から撮った熱線画像データ(TOD)は、沈没前後の決定的瞬間が抜け落ち、非公開のままになっていることや、当時、沈没現場の海域では米韓軍事演習が行われ、最の探知機を備えた13隻の米韓の軍艦や潜水艦がいたのに、なぜ誰も北の潜水艦の接近に気づかなかったのか疑問が解けないままになっているとか、私が前の記事に書いた、KBSテレビが報じた「第3のブイ」の問題などが、韓国で指摘されている。
http://tanakanews.com/100507korea.htm
韓国軍艦「天安」沈没の深層
事件の生存者(天安艦の乗組員)が韓国当局の監視下に置かれ、自由な発言許されていないことも、人々の懐疑心を煽っている。疑う者が「非国民」なではなく、韓米当局の方が、人々に疑いを抱かせるような、まずいやり方をしている。
http://www.dmzhawaii.org/?p=7166
South Korean religious leaders question conclusions of the Cheonan sinking investigation
▼韓国政府を濡れ衣発表に誘導した米国
全体として「北朝鮮の潜水艦が撃沈犯なのだが、その証拠をうまく米韓側が示せていない」という可能性もないわけではない。だが、天安艦の沈没当時、米韓軍事演習が行われ、米韓軍が北の潜水艦の潜入を察知できなかったとは考えにくいことや、米韓がこの件でまだ隠し事を続けている感じがぬぐえないことから考えて、やはり天安艦の沈没は、米韓の誤射による同士討ちの可能性が高いと私には思える。(米海兵隊の潜水部隊が、北との戦争を煽るため、意図的に天安艦に爆弾をセットしたとの説も出てきたが、信憑性は不明だ)
http://onlinejournal.com/artman/publish/article_5930.shtml
Beijing suspects false flag attack on South Korean corvette
5月20日の合同調査団が北朝鮮犯人説を発表して以来、韓国と北朝鮮の対立が激化し、開戦一歩手前の状況になった観がある。しかしよく見ると、たとえば北朝鮮が韓国勢を追い出したとされる開城の工業団地では、追い出されたのは韓国政府の事務所の要員だけだ。開城で事業を展開している韓国企業の幹部や技術者はその後も毎日38度線を超えて開城に通勤しているし、開城市内からも北朝鮮の4万人の従業員が毎日通勤し、工場を稼働させている。「南北経済交流の象徴だった開城の工業団地はもう終わりだ」というイメージが喧伝されているが、実際には、開城の韓国企業はほとんど通常どおり操業している。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/05/26/AR2010052600975_pf.html
In Korea, a Semi-Hopeful Sign
天安艦が米韓同士討ちで沈没したと考える場合、その後の展開を主導していのは韓国政府ではなく米国(米軍)である。韓国政府は、事件後の1カ月あまり対応を迷っていた。天安艦沈没の濡れ衣を着せたら北朝鮮は激怒して戦争になりかねず、韓国にとって危険すぎる賭けだ。しかし韓国政府は、同士討ちを発表することもできなかった。
同士討ちの韓国側の当事者である天安艦は大々的に報じられているが、米国側(第3のブイ?)の存在は未確定だ。米韓軍事同盟は、米国の方が上位だ。韓国政府が同士討ちを発表したら、米国は怒り、米韓同盟は解体する。韓国政府は、北朝鮮に濡れ衣を着せるか、事件の原因を発表しないままでおくしか選択肢がなかった。だが、これだけ大騒ぎになり、韓国の右派が活気づいてしまうと、韓国政府が原因を特定しないわけにはいかなかった。韓国政府は、6月2日の地方選挙というタイムリミットの2週間前に、北朝鮮に濡れ衣を着せる発表をした。米国は、韓国政府が自ら北に濡れ衣を着せる発表をするのを待っていた。
米軍の艦船が沈み、米兵に死者が出たことを、米政府が隠しておけるはずがないと考える人が米国にもいるが、米軍の情報管理力は、日韓政府よりずっと強い(逆に日韓の政府は、情報管理力を意図的に弱いままにしておくことで、自国を対米従属から出られないように自ら縛っている)。
米国の潜水艦や特殊部隊は、世界各地で秘密作戦を展開しており、死者を出す事態が時々起きるはずだが、それらの一部でも報道されたら、作戦対象(敵)に勘づかれ、作戦そのものが失敗する。潜水艦が沈んだり、特殊部隊員がたくさん死んでも、米軍はマスコミも巻き込み、それが報じられない態勢を作っていると考えるのが自然だ(そんなことないよと言って笑う米国の研究者が、実は米軍の諜報機能の一部だったりする)。
▼イラン問題と似てきた
米軍や米政府は、全体として情報管理能力が高いくせに、今回の天安艦事件の調査報告書のような、ずさんなことをやる。この手の奇妙な稚拙さは、イラク戦争やアフガン戦争、911事件の捜査、グアンタナモ収容所、イラン核問題などで、連続的に発揮されている(最近では共和党のカール・ローブが「オバマのカトリーナになる」と分析したメキシコ湾のBPの原油流出事件が、これに加わりつつある)。
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704717004575268752362770856.html
Rove: Yes, the Gulf Spill is Obama's Katrina
諜報や外交の部分的な失敗はどこの国でもあるが、911以来の米国の大失敗の連続は、米国の覇権を根幹から崩壊させており、私には単なる過失と考えられない。この失敗の結果、世界の覇権構造が多極化している。そのため、米国の中枢には自国を意図的に失敗させて世界を多極化したい勢力(隠れ多極主義者。ネオコンなど)がいると、私は推察してきた。
隠れ多極主義者の常套策は、米国の覇権を恒久的に維持したい軍産複合体やイスラエルに近づき「テロ戦争」に代表される冷戦型の「米国中心の同盟体と、敵国との恒久的な対立状態」を作り出す戦略を手がけ、それを稚拙かつ過剰にやって失敗させ、逆に米国の敵国や非米的な諸大国(BRIC)を強化し、世界を多極化させることだ。
北朝鮮犯人説が濡れ衣であるとすると、今回の天安艦事件は、この隠れ多極主義の作戦の枠組みに当てはまる。イランの核兵器開発と同様、米英と同盟国(イラン問題ではイスラエル、天安艦問題では日韓)の方が実は間違っているのだが、英米が動かしている世界のマスコミは、北朝鮮やイランが極悪だと喧伝する。しかしそのうちに、実は米英の方が間違っているということを、途上諸国や新興諸国の人々が気づき、欧米の世論も揺らぐ。国連など国際社会では、米英の方が間違っているという見方が強まり、その線に沿って中露が仲裁をかけようとするが、米国は拒否する。人類の善悪観を操作して覇権を維持する、大英帝国以来の戦略が崩壊していく。
その時点で、米国の同盟国は、とことん米国に追随して、善悪が逆転する新世界秩序の中で悪者になることに甘んじるか、米国から同盟関係を切られることを覚悟で、非米側に方向転換するしかない(日本はこれ以外に「政治鎖国する」「いないふりをする」という手があるので危機感が薄い)。
先行する中東問題では、すでに英国の政界が米国との同盟関係の持続に疑問を持っている。イスラエルは、米国との同盟を切ったらイスラム諸国から攻撃を仕掛けられ国家崩壊に瀕するので、窮している。米英に楯突いたのに優勢なイランは、長らく米英から抑圧されてきた中東イスラム諸国の人々に喝采されている。
▼隠れ多極主義に引っぱり出される金正日
中東では善悪が逆転しつつあるが、東アジアで現体制の北朝鮮が他の国々から賞賛されることはない。日韓も米国に支配されているが、石油があるのに貧しいままの中東イスラム諸国と対照的に、日韓は米国の支配下で高度成長を経験して豊かになったので、米国支配への不満がわりと少ない(韓国では南北分断を米国の責任と考える人が多いが)。
北朝鮮の金正日政権は、近くの日韓や中国にとっては、今後もやっかいな存在だろうが、遠くのイランやベネズエラなどの反米諸国からは、米国の覇権に楯突いて勝てる国として賞賛され、非米反米諸国が強くなる国際社会で、金正日らが従来より積極的に発言するようになりそうだ。その一つの兆候が、5月28日の北朝鮮の国防委員会の前代未聞の記者会見だったと見ることができる。
イランのアハマディネジャド大統領は最近、金正日をイラン訪問に招待した。ベネズエラのチャベス大統領は、以前から北朝鮮の「主体思想」を、自国の「ボリバル主義」と同様の素晴らしいものと礼賛している。
http://www.economist.com/world/middle-east/displaystory.cfm?story_id=16067768
President Mahmoud Ahmadinejad looks far afield for diplomatic help
筋金入りの反米指導者は世界的に少ないので、アハマディネジャドやチャベス、それから彼らを扇動する米国の隠れ多極主義者にとって、天安艦事件を契機に金正日が立ち上がって吼え出すのは大歓迎だ。従来、金正日はアジアの指導者らしく実利的で、国際社会で英雄になることより、自国の経済発展(自政権の儲け)を重視し、反米主義を叫ぶのも、米朝国交正常化を目的とした動きであり、チャベスやアハマディネジャドの英雄的反米主義とは一線を画していた。しかし今後は、米国が誘発した天安艦事件の濡れ衣が、世界における金正日の位置を変えていくことになるかもしれない。
日韓の政官界では、北朝鮮を敵視している限り、米国との同盟関係が安泰だと考える傾向が強いが、米国の隠れ多極主義的な意図をよく観察しないと、イスラエルのようにいつの間にか米国にはしごを外された挙げ句、国際的な悪者にされかねない。注意が必要だ。
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/100531korea.htm
阿修羅での記事「HAARPと地震」と「鳩山政権の次は」、党首経験者か、ウルトラCか?←これはありえない話。 http://www.asyura2.com/10/senkyo87/msg/444.html
・・・転載開始・・・
<牛の攻撃>
2010年宮崎口蹄疫感染は、こんなに不自然な点がある。http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/630.html 2187
何らかの形で、意図的にこれを広めた謎の存在がいるのではないか?
この病気にかかった牛を殺す処分をやれといえば、宮崎県では、民主党政権に嫌悪感が広まるはずである。
つまり反民主党勢力に有利な結果となるはずである。
空から何かをまいているのか?
http://www.asyura2.com/09/buta02/msg/590.html
衝撃の真実【口蹄疫ウィルス・豚鳥新型インフルエンザウィルス】 ウィルスは空から地上へと降臨する
http://www.asyura2.com/10/warb4/msg/640.html
・・・転載終わり・・・
・・・・・・・・・・・・転載開始・・・・・・・・・
3月26日、韓国と北朝鮮の海上の境界線(北方限界線、NLL)のすぐ南にあるペンニョン島(ペクリョン島、白【令羽】島)の近くで、韓国の大型哨戒艦(コルベット)の「天安」が爆発・沈没した事件は、発生から1カ月以上がすぎても、沈没原因が確定していない。韓国政府は4月に入り「魚雷か機雷が船の外で爆発したと考えられる」と発表し、艦内からの爆破や破壊(故障など)ではなく、外部からの魚雷(海中を進行)や機雷(あらかじめ敷設されている)によって破壊された可能性が高まった。
しかし、誰が魚雷や機雷を撃ったり敷設したりしたのかは謎のままだ。韓国の右派勢力は、北朝鮮の潜水艦(半潜水艇)が魚雷を撃ったと主張し、韓国政府に「北を報復攻撃せよ」と求めている。左派や和平派は「1970年代の韓国軍が敷設したまま放置されている古い機雷に触れたのではないか」などと分析している。(西海の緊張に伴い機雷136個設置、10年後、10%も回収できず)
ペンニョン島は、北朝鮮の本土から20キロしか離れておらず、島の周辺の韓国領海の外は北朝鮮が「自国の海域だ」と主張する海域だ。現在、北朝鮮と韓国の海上の境界線は2種類ある。韓国や米国(国連)は、北方にあってペンニョン島のすぐ北を通る「北方限界線」(NLL)が南北の境界線だと主張してきた。だが北朝鮮は1999年以来、もっと南の「軍事境界線」が南北の境界線であると主張している。ペンニョン島は約5千人の韓国人が住み、仁川港から定期便のフェリーが運行している。2000年の南北和解で、北朝鮮は、このフェリー航路とペンニョン島の周辺領海を、韓国や米軍の船が自由に航行できる海域として認め、それ以外の海域に入った米韓の船は、北朝鮮の経済水域を侵犯したとみなすという姿勢をとっている。(ペンニョン島の地図(1))(地図(2))(天安号事件をふりかえってみた)
ペンニョン島の周辺は、北朝鮮軍と恒常的に対峙する海域だ。そして天安は哨戒艦であり、レーダーやソナーを使って、敵軍の潜水艦や魚雷、航空機、ミサイルなどを感知し、攻撃するのが任務だ。北朝鮮の潜水艦や魚雷が接近してきたら、早期に感知し、迎撃や回避の策をとれたはずだ。しかも当日は、米韓合同軍事演習が行われており、北朝鮮の潜水艦が演習の偵察のために南下してくることが予想されていた。天安艦内のソナー担当者が注意を怠ったとは考えにくい。
韓国軍の関係者はマスコミに対し、当初、ソナーで2キロ先の魚雷を感知できる確率は70%以上と言っていた。その後、現場の水深が30メートルと浅いので感知確率は50%未満だという話に引き下げられた。この引き下げは「北朝鮮犯人説」を補強するための転換という感じもする。(哨戒艦沈没:捜索海域を2倍に拡大)
▼第3ブイに沈没する米潜水艦
天安沈没の謎は解けないままだが、この事件をめぐっては、日本でほとんど報じられていない「もう一つの沈没」が起きている。天安艦の沈没現場の近くの海域に、米軍の潜水艦とおぼしき巨大な物体が沈没しており、韓国軍の潜水隊などが捜索にあたり、米軍のヘリコプターが米兵の遺体とみられる物体を運び去る映像を、韓国のKBSテレビが4月7日に報じている。KBSテレビは公共放送で、韓国のマスコミで最も権威がある。
天安艦の沈没後、潜水捜索の過程で、韓国海軍の特殊潜水隊(UDT、特殊戦旅団)のハン・ジュホ(韓主浩)准尉が潜水中に気を失った後に死亡するという、二次災害が起きている。KBSは、ハン准尉の死亡事故を取材するうちに、ハン准尉の慰霊祭が行われた場所が、艦尾が見つかった場所(第1ブイ)でも、艦首が見つかった場所(第2ブイ)でもなく、約6キロ離れた第1ブイと第2ブイの間に存在する、天安艦と関係のない「第3ブイ」であることを知った。
(KBSテレビが報じた地図。ペンニョン島に最も近いのが第3ブイ。その右(東)のブイが天安の艦首、左(西)のブイが天安の艦尾の沈没地)
(一般に報じられた捜索地点の地図。ペンニョン島の南方にある2つの黒い丸印が天安の艦首と艦尾の沈没地点。第3ブイは載っていない。)
(【写真】ペンニョン島の崖から数百メートルの海で、米韓軍が捜索作業をしている。天安艦の沈没場所である第1と第2のブイの地点は、いずれも島から2キロほど離れており、この写真のように崖のすぐ前ではない。この写真は米潜水艦が沈んでいる第3ブイの地点である可能性が大きいが、韓国では天安艦の捜索風景として報じられている。)
(沈没船を海底で発見すると、潜水者は沈没船にロープのついたブイ<浮標、浮き玉>をむすびつけ、海上から沈没現場を特定できるようにするので、沈没現場が「ブイ」の名前で呼ばれる。天安艦は爆発後、真っ二つに割れた後、速い潮流に流されてばらばらになったので、艦首と艦尾が6・4キロも離れて見つかった)
ハン准尉は、第3ブイの海底に潜り、捜索活動をしている最中に意識を失い、死亡した。KBSは、特殊潜水隊など関係者を取材するうちに、第3ブイの海底に、大型の潜水艦と思われる物体が沈没しており、米軍の指揮のもと、大急ぎで潜水艦内部の捜索が行われたことを知った。
米軍は捜索を急ぐあまり、潜水捜索に必要な減圧装置が現場に運び込まれるのを待たず、韓国の部隊を潜水捜索させた。潜水可能な時間が15分程度と短いのに、複雑な艦内を無理して捜索させたため、熟練した潜水部隊員でさえ意識を失う者が相次ぎ、その中でハン准尉の死亡事故が起きた。韓国軍の特殊潜水隊からは「米軍の潜水隊はこんな危険な作業を拒否したので、韓国軍の部隊にやらせたのだ」という見方も出た。
▼封じられたKBSテレビのスクープ
韓国や米国の当局は、天安艦と同じ時間帯に、すぐ近くで米軍潜水艦が沈没したことを、ひた隠しにしている。米潜水艦沈没の事実を発表していない韓国当局は、ハン准尉の死亡について、米潜水艦の捜索中の事故とは言わず、天安艦の遺体捜索をしている最中に死亡したと発表した。ハン准尉は国民的英雄として祭り上げられた。
だが、ハン准尉の慰霊祭が行われたのは、当然ながら天安艦ではなく、米潜水艦の沈没現場であり、慰霊祭には米国のスティーブンス駐韓国大使や在韓米軍のシャープ司令官も列席し、ハン准尉の栄誉をたたえ、ハン准尉の遺族に見舞金を出した。米高官の参列や見舞金は、韓国軍の中に「米軍の事情で天安艦の捜索が遅れ、米軍の無理な秘密捜索作戦のせいで殉職者が出た」という反米感情が湧くのをおさえるためだったのだろう。
第3ブイの海底から引き上げられた遺体らしき物体をつり上げて運び去ったのは、韓国軍のヘリコプターではなく、米軍のシーホーク・ヘリだった。このことからも、第3ブイの海底に沈没したのは、韓国軍の艦船ではなく米軍の艦船だと感じられる。
天安艦の捜索と引き上げは民間の潜水会社に委託され、作業の指令塔は民間のバージ船に置かれたが、第3ブイの捜索は韓国軍の特殊潜水隊で、指令塔として韓国軍の最新の軽空母「独島」が駆り出された。こうした格差からうかがえるのは、米韓軍、特に韓国軍の上位にいる米軍が、天安艦の捜索引き上げよりも、第3ブイに沈む米潜水艦の捜索を重視していたことだ。事件発生後、天安艦に対する救援や捜索の開始が遅れたが、その理由も、米韓軍当局が米潜水艦の捜索を優先したからだったと考えられる。
KBSテレビは4月7日の「9時のニュース」で「謎の第3ブイ・なぜ?」という題名で、この件を特集した。その後、韓国のいくつかの新聞や雑誌がこの件を報じた。韓国当局は、これらの報道について事実ではないと強く否定し「誤報」をしたKBSを名誉毀損で告訴した。裁判を受け、KBSのウェブサイトでは、問題の特集についての動画や記事が公開停止になっている。(謎の第3ブイ・なぜ?)
特殊潜水部隊に箝口令が敷かれ、第3ブイの問題が韓国当局内の話ではなく米軍の話であるとわかり、当局から圧力がかかった時点で、KBSなど韓国マスコミはそれ以上、この話を取材して報じるのをやめたと書かれている。日本と同様に対米従属の韓国のマスコミには、米軍のことを詮索しない暗黙の決まりがあるようだ。
▼核武装した原潜が潜航していた?
第3のブイの存在を報じたKBSは誤報扱いされ、その後は「天安艦は米潜水艦から誤爆された」といった見方自体が「危険な流言飛語」とみなされ、韓国社会で事実上の「禁止」とされた。
しかし、天安艦が仲間内からの誤爆で沈没した疑惑は、沈没の直後から韓国のマスコミに存在していた。事件当日、韓国軍と米軍は、ペンニョン島より南の海域で、米韓合同軍事演習「フォールイーグル」を展開していた。米韓の事前の発表では、軍事演習は3月18日に終わったはずだったが、実際の演習は4月30日まで秘密裏に延長され、3月26日の事件当日も演習が行われていた。事件後も米韓当局は、当日に合同演習が行われていたことを全く発表しなかったが、事件翌日には情報がマスコミに漏洩し「天安艦は、軍事演習中の誤爆を受けて沈没したのではないか」という記事を各紙が報じた。(天安艦、韓米合同訓練中 誤爆事故'疑惑' )(記事の機械翻訳日本語版(グーグル))
報道を受け、韓国当局は、事件当日に米韓合同演習が行われていたことを認めたものの、演習の海域はペンニョン島周辺ではなく、それより100キロほど南の忠清南道・泰安の沖合だったと発表した。韓国当局は、天安は演習に参加していなかったと発表したが、高速の艦艇なら泰安沖からペンニョン島まで2-3時間で行ける。昨年来、北朝鮮は、米韓が合同軍事演習の際に北朝鮮の海域近くまで来て威嚇していると米韓を非難しており、今回の軍事演習でも、米韓の軍艦がペンニョン島周辺まで北上した可能性はある。もし、天安が軍事演習中に沈没したのだとしても、北朝鮮からの非難を防ぎたい韓国当局は、そのような発表はしないだろうから「天安は演習に参加していない」と当局が発表しても、それは事実と違う可能性がある。
問題のKBSのニュースの内容について、韓国の自主民報(左派系)が分析を試みている。この分析で興味深い点は、米潜水艦が沈没している第3ブイの地理的環境についてである。米潜水艦は、ペンニョン島の南側にある「ヨントゥリム岩」と呼ばれる断崖絶壁の海岸の数百メートル沖合に沈没している。ペンニョン島の周辺には、潜水艦が潜航中に座礁しやすい浅瀬が多いが、断崖絶壁の海岸の前の海は深い。ヨントゥリム岩の周辺は北と東が陸地でさえぎられ、島の北方にあたる北朝鮮の本土からペンニョン島の方向を監視しても、島の南側のヨントゥリム岩の周辺に米潜水艦の動きを知ることはできない。北朝鮮は、ペンニョン島周辺の海域を韓国の領海と認めているため、島の近くを潜航する限り、北朝鮮軍から攻撃されることはなく、米潜水艦の隠れ場所としても安全だ。
そうした地理的状況をふまえ、自主民報が取材した軍事問題の小説家ソ・ヒョンオは、沈没した米潜水艦について、ヨントゥリム岩の前の海を拠点としてペンニョン島の周辺海域で潜航を続け、島の対岸にある北朝鮮の通信を傍受しつつ、有事の際に北朝鮮にミサイルを撃ち込める臨戦態勢をとっていたのではないかと分析している。(自主民報「北が米潜水艦を完全撃沈した?」)(機械翻訳日本語版(グーグル))
ペンニョン島は、韓国で最も平壌に近い場所で、平壌まで170キロほど。米韓軍にとって、通信傍受や有事の反撃の拠点として最適だ。米軍がペンニョン島の周辺にミサイルを発射できる潜水艦を長期滞在させていれば、北朝鮮軍がソウルを攻撃してきた時に、数分で平壌にミサイルを撃ち込める。
この種の作戦に使われる潜水艦は、間違いなく、1カ月以上潜航したままでいられる原子力潜水艦だ。原潜は、艦内の原子炉で発電した豊富な電力を使って、海水を電気分解して酸素を抽出して艦内に供給する。ディーゼルエンジンの潜水艦と異なり、海上に出る必要が全くない。米軍の原潜の中には、核ミサイルを搭載できるものも多い。核武装していると自称する北朝鮮に対抗するため、米軍が、核兵器を搭載した原潜を、平壌に最も近いペンニョン島の周辺に常時潜航させていた可能性がある。
米韓軍が、ペンニョン島の陸上に、北朝鮮をねらうミサイルを設置したら、北朝鮮から激しい非難を浴び、北朝鮮を同胞とみなす韓国民の世論も逆なでするので、撤去せざるを得なくなる。だが、ミサイルを積んだ米潜水艦を島の周辺に潜航させるなら、有事の際は地上のミサイル基地と同じ効果を生む上、北から察知されないし、韓国民にも何も知らせずにすむ。たとえ米原潜が核兵器を搭載していても、韓国側に知らせなければ問題にならない。そのように考えると、核弾頭の有無はともかくとして、ペンニョン島周辺に武装した米軍の原潜がいない可能性の方が低いぐらいだ。
米軍の原潜の多くは、100人以上の乗組員を定員としている。昼夜交代制で潜水艦を管理するので総人数が多くなる。第3ブイの下に米原潜が沈んでいるなら、天安艦の死者数に並ぶ、かなりの死者が出たはずだ。放射能漏れの懸念もある。沈没した潜水艦から米軍が急いで取り出そうとしたのは、核弾頭だった可能性もある。韓国軍の特殊潜水隊は捜索を急かされ、ハン・ジュホ准尉が殉職した。
天安艦の沈没は、すぐに大々的に報じられたが、米潜水艦の沈没は、米政府によって隠蔽され、韓国当局も隠蔽工作を手伝わされている。沈没の事実を隠さねばならないのは、北朝鮮側や韓国の国民に、米潜水艦が有事の際に北朝鮮を速攻で攻撃すべくペンニョン島周辺に潜航していたという事実を知らせたくないからだろう。知られたら、北は怒って何らかの報復を仕掛けてくるだろうし、韓国民の反米感情も煽られる。だがKBSなどが、誤報扱いされつつも米潜水艦の沈没を報じてしまったので、すでに北側は、今回の経緯をかなり把握していると考えられる。(哨戒艦沈没事故で軍事機密明るみに、軍が対策着手)
▼米潜水艦を北の潜水艦と誤認?
ここまでの展開は、最も重要な「天安艦と米潜水艦は、なぜ沈没したか」という分析に至っていない。今からそれを書く。KBSテレビの報道を分析した前出の自主民報の記事は、北朝鮮の潜水艦が南下してきて、天安艦と米潜水艦の両方に対して攻撃し、両艦を沈没させたのだろうと書いている。しかし私からみると、北がやった可能性は非常に低い。
米韓両政府は、天安艦の沈没直後に「北朝鮮の攻撃を受けて沈没した可能性は低い」と発表している。もし北朝鮮の潜水艦からの攻撃で沈没したなら、北朝鮮政府が数日たってから「米韓の軍艦を撃沈した」と高らかに「戦果」を発表するかもしれない。その前に米韓両政府が「北朝鮮の攻撃ではなさそうだ」と発表してしまうと、米韓の政府は国民から非難され、高官が引責辞任せざるを得なくなる。本当に北の攻撃ではない場合しか、米韓の両政府が早々と「北の攻撃ではない」と発表することはない。自主民報は、北朝鮮寄りの左派新聞なので、北朝鮮の軍事力の強さを結論にしたかっただけだろう。
すでに書いたように、事件当日に行われていた米韓合同軍事演習が、ペンニョン島の周辺でも展開され、その一環として天安艦が現場にいた可能性が高い。軍事演習が行われていたとしたら、米韓軍の他の艦船が付近にたくさんおり、北朝鮮の潜水艦が攻撃してきても、すぐに米韓で猛烈に反撃し、撃沈していたはずだ。撃沈できずに逃げられたとしても、北側からの攻撃があったのなら、米韓は防衛しただけの正義の立場に立てるので、交戦が行われたことをすぐ発表するはずだ。
北側は、米韓が合同演習を口実に北上し、北の核施設に向けて本物の攻撃を仕掛けてくることを恐れていた。軍事演習しているふりをして本当の戦争を仕掛けるのは、米軍の戦術としてあり得ることだ。そんなところに北側から攻撃を仕掛けるのは、米韓に戦争の大義を与えてしまう自殺行為である。
すでに書いたように、天安艦と米潜水艦の沈没から11日後の4月7日、スティーブンス駐韓米国大使とシャープ在韓米軍司令官という、米国の高官が、ペンニョン島近くの第3ブイでの捜索活動の現場で行われたハン准尉の慰霊祭に出席している。もし3月26日、北朝鮮の潜水艦が天安艦と米潜水艦を撃沈させたのなら、それは米韓と北朝鮮は交戦したわけであり、米韓と北の間で何らかの和議がなされない限り、交戦から11日後に、まさに戦場の最前線であるペンニョン島周辺に、米国の軍司令官と大使が2人そろってのこのこやってくるのは危険すぎる行為だ(米韓と北が交戦して数日内に秘密に和議したとは考えられない)。だから、天安と米潜水艦の沈没は、北朝鮮に攻撃によるものではないだろう。
5月初旬には中国が金正日を北京に招待したが、これも、3月26日に米韓と北は交戦していないと考えられる根拠だ。胡錦濤の中国は、米国の軍産複合体によって、朝鮮戦争後と同様の「米韓VS中朝」という冷戦の構図に再びはめ込まれることを最も警戒している。3月26日に米韓と北が交戦し、その1カ月後に中国が金正日を北京に呼ぶと、それは中国が北朝鮮の肩を持ったことになり「米韓VS中朝」の構図に近づく墓穴堀りとなる。米韓と北が交戦したなら、中国は金正日を冷遇するはずだ。
北側からの攻撃で沈没したのではないなら、残るは誤爆説になる。私が疑っているのは「米軍は、潜水艦をペンニョン島の周辺に常時潜航させていることを、韓国軍に伝えていなかったのではないか」ということだ。第3ブイに沈んでいる米潜水艦が長期潜航していたのなら、当日の米韓合同演習にも参加していなかったことになる(合同演習とは別の任務になる)。
天安艦は、ペンニョン島の南の沖合を航行するはずが、予定より岸に近づき、その結果、韓国軍に存在を知らされていない米潜水艦の存在を探知し、北朝鮮の潜水艦が潜入していると勘違いして発砲し、攻撃されたので米潜水艦も瞬時に撃ち返し、2隻とも沈没するという誤認の末の同士討ちが起きたのではないか。米潜水艦は、受信専用のパッシブソナーを使い、天安艦の接近を察知しただろう。だが、米軍が韓国軍に対しても秘密にして米潜水艦を潜航させていたのたら、米潜水艦の方から天安艦に無線連絡を入れるわけにはいかない。
天安艦が攻撃されたのは左舷からだった。韓国当局は、当時の天安艦は北西に向かっていたと発表しており、その通りなら、左舷は外洋側である。岸の近くに潜航していた米潜水艦は、島の側から撃ったはずだから、外洋側とは逆であり、上記の仮説と矛盾する。ただ、韓国当局は、米戦艦との同士討ちの事実を隠すため、天安艦が進行方向を逆さまに発表した可能性がある(島側から撃たれたと発表すると、北朝鮮犯行説はあり得なくなり、同士討ちの疑念が強まる)。
▼中国に委譲された天安艦事件後の南北仲裁
天安艦の沈没以来、韓国のマスコミや政界は「哀悼」一色で、韓国ではコンサートや娯楽の催し物が相次いでキャンセルされた。韓国の右派はにわかに活気づき「北朝鮮に反撃しろ」と政府に圧力をかけている。韓国では6月に統一地方選挙があるが、この「天安艦政局」は選挙戦に多大な影響を与えている。
在韓米軍の内情を知っていそうな在韓国の米国人記者ドナルド・カークは、天安艦事件を「米国の911事件に匹敵する」と言っている。それは言い過ぎだという声もあるが、天安艦が米潜水艦との同士討ちで沈没した可能性を隠し、北朝鮮に撃沈された疑いがあると言い換え、政界や社会が一気に好戦的になる事態は、米国人から見ると、911にたとえたくなるのは当然だ。(元NYT記者「天安艦沈没、9・11テロに匹敵する悲劇」)
韓国議会の左派系議員は、国防長官に「天安艦は、米軍の原潜による誤爆で沈没したのではないか。真相究明してほしい」と要請し、右派マスコミから「陰謀論を信用する間抜けな議員」と揶揄・批判されている。これは、911の真相究明を呼びかける米国や日本の議員が、ここ数年プロパガンダ化が激しい日米のマスコミから揶揄・批判されたのと同じ構図だ。(朴映宣議員、誤報判明の「米軍誤爆説」で国防部長官と論争)
天安艦の沈没後、米韓が「北から攻撃された」「反撃する」と宣言していたら、事態は本当の戦争になっていただろう。在韓米軍は撤退の方向にあり、2012年には有事指揮権が米軍から韓国軍に委譲される。韓半島の国際政治の主導役は、米国から中国に委譲されつつある。ブッシュからオバマにかけての米政権は、委譲を是認している。米国防総省内の軍産複合体系の勢力の中には、こうした多極化への流れを止めたい、逆流させたいと思っている人々がいるはずだ。
彼らは、このまま東アジアが中国の覇権下に入り、米軍が撤退していくことを看過したくない。彼らが、天安艦事件を機に、韓国と北朝鮮との戦争を誘発し、朝鮮戦争の時のように、それを米国と中国との戦争にまで発展させ、東アジアでの多極化の流れを逆流させたいと思うのは当然だ。考えすぎかもしれないが、彼らがペンニョン島での米潜水艦の潜航を韓国軍に伝えず、同士討ちを誘発したと疑うことすらできる。
天安艦事件を機に、朝鮮半島で大戦争が再発していたら「思いやり予算」で贈賄しなくても在日米軍の駐留が続くようになり、米国は再び日本を不沈空母と評価してくれて、日本経済は60年ぶりの「朝鮮特需」でうるおい、日本の対米従属派にとってはうれしい限りだった。
しかし米中枢での暗闘では、軍産複合体(米英中心主義)より隠れ多極主義の方が強いようで、天安艦沈没事件は、朝鮮戦争の再発にはつながらなかった。さらに、日韓の対米従属派にとってがっかりなことに、米国は事実上、天安艦事件で南北関係が悪化することを防ぐ役割を、中国に委譲してしまった。
中国の胡錦涛主席は、4月30日に上海万博の開会式に来た韓国の李明博大統領と会談し、その3日後には北朝鮮の金正日に中国を訪問させ、北京で中朝首脳会談を開いた。今後6カ国協議が開かれるかどうかは不明確だが、中国が、韓国と北朝鮮の仲介役をする傾向が強まっているのは確かだ。
韓国民の多くはすでに、天安艦事件に関する政府の発表を信用できなくなり、何か裏があると感じている。米国では911事件の深層がなかなか事実としてみなされないが、韓国では、ペンニョン島の第3ブイの下に米潜水艦が沈んでいることが、今後いずれかの時点で「陰謀論」から「事実」に変わるかもしれない。韓国が対米従属を国策とする限り、第3ブイの秘密は隠蔽されねばならないが、国是が多極化対応(中国重視、南北共存)の方向に変われば、隠蔽が解かれるだろう。
・・・・・・・転載終わり・・・・・・
2チャンネルに、このような書き込みがある、とのメールがきました。
結構、詳しく書いています。
何処まで、信じられますか?
以前から聞いていた話ですが、・・・・・・・・・・。
一体誰が書いたのでしょう。
私ではありません。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/6501/1171277703/
547 :名無しさん:2009/12/31(木) 20:49:23
鳩山内閣は中国派といわれているが背景を見ると面白いかも知れないね。
弟も兄貴とはDNAが違うといっているし。後、日本財団(笹川財団)の曾野綾子も笹川良一の実は娘だという説も根強い。笹川はある種信念を持って、子供を作り要所要所に配置したらしい。
鳩山由紀夫の実父が、笹川良一という説は根強い。鳩山、笹川でぐぐってごらん。
笹川は大阪が生んだ一大英傑。批判する人も多いが、人道的な功績や戦犯を庇護した英雄的行為や、惜しげもなく慈善活動に資金を投入していることなど私は大きく評価している。
笹川はファシストといわれるが意外と人道主義的ハト派の側面があり、戦前は親中華民国派で孫文革命を支援し、明治天皇の落胤といわれる堀川達吉と組んで中国革命を支持した。
戦後も中国とのパイプを維持。どうもその理念が鳩山に受け継がれているらしい。
もうひとつ重要なことは、笹川はサンカの大立て者の一族らしい。鳩山家も岡山の藩士だが、先祖はサンカという説がある。鳥の名前が姓に入っているのはサンカの家系に多いらしい。
サンカという別称であり、真実は純粋大和民族を主張する古代出雲族の精鋭隠密組織らしい。神武以前の畿内の支配者で海部家を中心とする出雲族であり、秦氏や宇佐氏とならぶユダヤ民族らしい。
http://2006530.blog69.fc2.com/blog-entry-572.html
その中心は丹波亀岡や綾部地方で、丹波出雲神宮の宮司の上田家が中心らしい。京都大学の上田正昭教授もこの丹波上田家の家系で、だから古代史の真実にくわしいらしい。
戦前巨大勢力を誇った、綾部・亀岡を本部にする大本教の出口鬼三郎も上田の一族。出口も中国と連合して、アジア連邦を形成し、さらには欧州連合、アメリカ連合の三極体制を構築して世界連邦を樹立しようと図ったらしい。そのために皇族や軍部を動かしていたらしい。
今回の鳩山民主党の動きもこの戦前の東アジア連邦の再生と見れば全体像は明らかになる。中国の中華民国(明王朝)を助けて再興し、古代秦王朝の子孫である天皇家を盟主にしてアジア連邦を形成するのが鳩山とバックにいる人々の意図ではないか。
だから小沢がしきりに「天皇は朝鮮半島から日本に来た」「仁徳天皇陵を発掘すべし」 というのは古代天皇が秦王朝→朝鮮半島→日本に渡ってきたアジア盟主であることを示したかったのではないか。
不安要素は明王朝や孫文は信頼できるが、中国共産党が日本のパートナーとなりうるかどうかだ。
548 :たーたん。 ◆BwPzKYONvU:2009/12/31(木) 23:37:25
個別の事実関係については知る由もないが、根強いこの手の思想の人間が日本人の尊厳と幸せの敵中の敵と考えます。
親(先祖)のかたきと言っても良い。亡霊のように再び現れてきた昭和初期の大陸派の京都学派の名残には日本を支配させてはいけないし、それが歴史をある程度知っている人間の義務だと思う。
大阪(の大部分の人々)にとっては特に彼らが歴史的な敵なのだ。
549 :名無しさん:2010/01/01(金) 07:39:52
戦前、日本を破滅に導いたのは、財界の満州閥と長州閥の陸軍。
鮎川義介の日産コンツエルンの財界満州閥と陸軍閥が中国との戦争を仕掛け、マスコミを牛耳って満州侵略を行って日本を破滅させたのが歴史的事実。
226事件で政府転覆を画策した黒幕もこの勢力。226事件で親英米で親中華民国派の昭和天皇を失脚させ、陸軍の秩父宮を即位させようと画策したのは、この満州閥の一派。
昭和天皇は中華民国と経済提携して、満州を日華共同で開発しようと計画し、これを支援したのが、堀川や笹川の和平派。妨害したのが長州閥の陸軍。戦前昭和天皇の最大の敵は陸軍軍閥だった。だから昭和天皇は海軍の和平派と結び
終戦工作を行おうとした。
550 :たーたん。 ◆BwPzKYONvU:2010/01/01(金) 20:54:34
>>549
笹川さんとかは中華民国協調派(これは大阪にとって相性が良い相手)なのかもだが、小沢・鳩山は完全にランドパワー派・天皇傀儡志向・社会主義志向・かなりの親朝鮮派。
(細かく言うと、鳩山は親ソ・親韓、小沢は親韓・親朝・親中。)
一緒にするべきではないかと。
大阪にとって親しく重要なのは台湾や分裂した場合の中国南半分ですね。
551 :名無しさん:2010/01/02(土) 06:01:38
中国沿岸部地域と通商拡大していくのは問題ないと思うんですよね。
実際にそのように動いているし、この流れは止められない。
ただし、中国の場合問題は共産党の内部の反日勢力であり、軍の動向ですね。
このあたりは警戒してみていくほうがいいですね。その上で、中国だけに集中せずにベトナムやインドへの経済投資を拡大していく必要はあるでしょう。
一番の問題は、戦前日本の親大陸は勢力(親ソ連、親ドイツ)であり、反英米派でしょう。
戦前の日本を滅ぼしたのはこの勢力であり、今も存在します。
昭和天皇がA級戦犯の靖国神社合祀にあくまでも反対したのは、こうした勢力の復活と正当化を許してはならないという昭和天皇の強い意志があったのでしょう。
552 :名無しさん:2010/01/02(土) 22:26:13
>>547
鈴木邦男氏の著書(「愛国者は信用できるか」講談社現代新書)を読んで得た知識で悪いんだが......。
>戦前は親中華民国派で孫文革命を支援し、むしろ戦前の右翼というのはインターナショナルで孫文やインドのチャンドラ・ボーズなどの支援に働いていて、時の政府が考えて満州国で実行に移した皇室(天皇家)を輸出することなくむしろその国にあった体制を支持する動きがあったとのこと。戦後、連合赤軍の重信房子がアラブに転じて民族活動を支援した動きを彼女の父親(戦前は右翼の活動者だったそうな)は「彼女は右翼です」と喝破したという話もある。笹川氏もその流れにあったのなら当然のことでしょうな。
ただ「天皇家を輸出」という話になると時の日本政府と同じ考えになっちまうんだよなぁ......。
>>550
>大阪にとって親しく重要なのは台湾や分裂した場合の中国南半分ですね。
中国人スナックでホステスに聞いた話だと上海や広州辺りは関東へ、大連や吉林省など北京辺りから北は近畿へという動きが多いようです。その店関係の女性の出身地を考えても(入れ替わり激しく)10人以上いたが南部は1,2人だけだったなぁ......と。
後、小沢氏の選挙地盤(岩手県)を考えると親朝鮮(North & South Korea)はある意味納得できたりします、と年末におは朝の代わりにやってた盛岡冷麺の番組を見ながらふと思ったりも。鳩山氏も親ロは親父さんの頃からの話だしやはり選挙地盤も考えるとねぇ。
後、社会主義志向も行き過ぎなければ悪い志向ではないんだよね(資本主義→社会主義の順番だから)。日本も途中までは資本主義に上手く社会主義も取り込みながら行ってたんだが(´・ω・`)ショボーン 中国は逆に社会主義に資本主義を取り込んでるから上手いこといきますかどうか......。
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