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熊本からのコモンズ・メール

IMG_2950mm.JPG
熊本の野口修一さんからメールが届きました。

いつも、冷静沈着な判断を届けてくれますので、ここに紹介します。

引用開始・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓

[コモンズ・メール08年09月号]残暑の熊本から、報告とお知らせ(長文)∞∞∞∞∞

 9月になり朝夕の気候が和らいで来たようですが、昼はまだまだ暑い熊本です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。夏休みも終わり子供たちの登校が見えるように
ありました。

 今年の夏は、けっこう遠出が続きました。それは、今秋10月11日に開催する「南部九州市長サミット~本来農業への道~」の準備で、指宿、人吉等々、何度も足を運びました。昨年秋から準備して来てやっと方向が見えてきて、本格的なポスター、チラシ、当日の準備等々進んでいます。

 本来農業とは、持続可能な社会の実現に欠かせない食問題を、農業者だけでなく消費者の視点からも、国の食糧問題からも考え、世界の人口動向、自給率も含め考えどうすれば良いかを考えるものです。日程は、

 <南部九州市長サミット~本来農業への道~>
  日 時   平成20年10月11日(土)17:00~20:00
  場 所   人吉カルチャーパレス・小ホール
  テーマ   「食から考える本来農業とは」
  1 部   基調講演
  講 師   木内 孝(NPO法人フューチャー500会長)
         演題「何時までも続く納得の行く農業」
  2 部   シンポジム
  パネリスト  阿曽田 清(宇城市長)
         田原迫 要(指宿市長)
         石黒  巧(本来農業ネットワーク・顧問)
  コーディネーター  田中信孝(人吉市長)
 (注)本来農業ネットワークは、持続可能な農業に関する調査委員会の略称。
主 催  NPO法人フューチャー500・本来農業ネットワーク
共 催  人吉市有機農業推進協議会
後 援  宇城市、指宿市、人吉市、西都市
事務局  〒862-0913熊本市尾ノ上1丁目48-6 リブズ菊池1F
     環境共生施設研究所内 担当 野口修一(NPO法人フューチャー500理事)
     電話 096-381-0283 Fax 096-381-0384
          携帯 090-3666-7682(事務局 野口修一)
          Eメール : aande@lime.ocn.ne.jp
*詳しい内容の問い合わせは、野口までお願します。

<プレイベント(南部九州市長サミット)>
  「オール全自動ビニールハウスの見学会」
  日 時 2008年9月21日(日)10:00~14:00
  場 所 熊本県宇城市三角町 高木ファーム
  参加費 500円(昼食会 1,500円程度)
  集合場所 JR三角駅前の元フェリーターミナル駐車場
 (現地見学は1時間半程度。昼食交流会も開催します)
  *事務局(野口)まで事前申し込みが必要です。

<事前予告> 
・異業種交流会「秋の会(望年会)」
 日 時 11月29日(土)19:00~
 講 師 永淵道彦氏(筑紫女学院大教授)
  テーマ (仮題)中国古典「易経」を活かす
 


「09月号 項目」

1.(川辺川ダム問題)五年ぶりの五木村と清流川辺川、42年続く政争 五年ぶりに五木村、川辺川の清流
  <写真> http://blogs.yahoo.co.jp/echq96/43909816.html
2.(福田氏退陣)「ねじれ国会」、日本政治の「失われた1年」
 これからのリーダーは、地方から生まれて来ると思う(姜尚中氏)
3.上司にしたい幕末の有名人「坂本龍馬、勝海舟、吉田松陰」
  上司にしたい幕末の有名人ランキング
4.「ばってんラジオ」の収録~インターネットラジオ・熊本~
 8月20日は、色々な体験をしました
5.「生活の質」クオリティ・オブ・ライフ(Quality of life)
 豊かさは基準はそれぞれの生き方にある
6.(星野Jガンバレ)悪口に対処する六つの知恵(自警録)
 星野ジャパン2敗...もう負けられない!
7.(マイライフ)論語、生活、建築、ブログ、ネットワーク
  故事の使い方の指摘があり、私の思考過程の整理です
8.(司馬遼太郎)「日本のリーダーの条件」を読んで(長文)
 日本のリーダーは、多様性と足るを知る理念が必要(司馬遼太郎)



「09月号 本文」

1.(川辺川ダム問題)五年ぶりの五木村と清流川辺川、42年続く政争

 <写真> http://blogs.yahoo.co.jp/echq96/43909816.html
      清流「川辺川」(ダム予定地)、
      現在の五木村中心地(代替地)、
       (復元)藁葺き屋根家屋

・五年ぶりに五木村、川辺川の清流
 8月27日、五年ぶりに五木村に立ち寄った、川辺川の清流の青さ、山々の緑、そして移転した五木村中心地の真新しい町並みを眺めました。新しい家々の中に、ぽつんと庭木に囲まれた藁葺き屋根の家が道路沿いにありました。道の駅に隣接した場所にあり、昔の五木村の風情を懐古するために建てたのだろうと推測します。

・連日、熊本日日新聞に川辺川ダム計画の推移記事
 熊本日日新聞に、川辺川ダム計画の推移が特集で連日掲載されています。実に、四十二年前に計画が発表され、今だに続けられてきた周辺整備事業と、本体工事建設の賛否を住民が議論し続けています。

 私は、八年前旧五木村の中心地の頭地地区に在った旅館に泊まり、経営者の親父さんと食事をしながら、計画発表からの推移を、夜遅くまで聞かせてもらいました。親父さんは「ダム計画発表以来、(規制で)家をいっさい改造していません。
二十一世紀になってもこのざまです」と語れていたをの思い出します。

 現在の五木は、住宅や公共施設が代替地に移転し、高い所に在る道路から川辺川の流れや建物が無くなった旧頭地地区を眺める事が出来ます。

・人類は、自然と対峙、対決して文明を発展させた
 人類は、自然と対峙、対決して文明を発展させて来ました。四大文明、古代、中世、そして現代、常に自然の驚異と闘いながらも、苦労し工夫し今に到っています。しかし人間は、非力な動物ですし、自然をコントロールするまでの科学技
術に至っていません。その証拠に、古代文明に多くが、洪水対策、利水から灌漑整備しますが、塩害や砂漠化で滅びて行きます。

 20世紀最大の灌漑工事、エジプトのアスワン・ハイダムの完成以後、下流域が水不足で塩害の心配が出てきていると聞きます。エジプトの農地は、毎年起る洪水により肥沃な土地が維持されていたと、先輩に聞いたことがあります。

 今後は、利水より、川との共生を考え、山を保全しその栄養分を、田畑にもたらすことを考えることが大事なのかもしれません。

・足尾鉱毒事件と四国の濁らない川
 明治の公害「足尾鉱毒事件」の検証記録を読むと、足尾の山がまだ開発が無かったころ、川は定期的に氾濫していたそうです。でもその氾濫は、急激なものではなく、山も保水力もあり、じわーっと水位があがり、数日かけて下がったそうです。足尾鉱山が出来ると、川の氾濫は一変し大雨が降ると、濁流と重金属を含んだ泥水が、一気に流れ込んだと言います。

 四国に小さな川ですが、源流から河口近くまでの全域の地域を、京都大学が研究のため管理(所有する)する川があります。大雨直後の航空写真を見たのですが、人家の在る河口流域でもほとんど濁りが無いのです。中流域以上では、道路
工事、砂防工事など全くしてありませんので、昔からの自然のままです。大雨でも濁る事がないと講演会で聞きました。

 それに比べ、私は中山間地域に住んでいますが、ちょっとの雨でも直ぐ川が濁ります。全て人間が山や川に、施した開発のためと思います。でも、この開発を施さないと文明社会は発展しません。矛盾と格闘してきたのは歴史ではないかと思います。

・司馬遼太郎氏の遺訓「足るを知る」
 数日前に書いた司馬遼太郎氏、これから世界主張する日本人の共通理念に「これ以上自然を壊さない、足るを知る文化」とありました。

 四十年を越える論争をし続けて来た人吉・球磨・八代地域の人々の歴史と、住民の気持ちを大事に、これまでの四十年、これからの四十年、あるいは百年、二百年先を見て、熊本県、九州、そして日本全国の人たちが思いを寄せることが必要と、清流「川辺川」と移転した五木村の風景を見ながら、考えた一日でした。

・清流「川辺川」を見に来てください
 みなさん、ぜひ一度、川辺川、球磨川流域を訪れて、苦悩し続けた地域を見に来て頂けるとありがたいです。今日は、仕事で人吉へ行き、午後熊本県央の山都町矢部地区に用が有ったので、川辺川を人吉から上流へ向かって眺めながら移動
しました。
 曇り空でも、緑色を見せる清流ですから、さぞ晴天の時は、青く透き通った川面を見せることだろうと思いました。
 <写真> http://blogs.yahoo.co.jp/echq96/43909816.html

 最後に、足尾鉱毒事件で最後まで戦った、田中正造の口癖(遺訓)を紹介します。
 「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、ひとを殺さざるべし」

<コミュ>
・田中正造 http://mixi.jp/view_community.pl?id=260975

*今月は、川辺川ダム問題で様々なリーダーたちの判断が示されます。50年後、100年後の人たちから、しっかり考えてくれたと言われるような方向が出ることを望んでいます。



2.(福田氏退陣)「ねじれ国会」、日本政治の「失われた1年」
~これからのリーダーは、地方から生まれて来ると思う~(姜尚中氏)

■またしても政権投げ出し、政治の責任自覚せよ...読売政治部長
(読売新聞 - 09月02日 03:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=594920&;media_id=20

>自民党だけでなく連立相手の公明党からも「福田首相では選挙は戦えない」との声が半ば公然と聞かれるようになった。衆院議員の任期が残り約1年となる中、与党内の「福田離れ」が急速に進んでいた。

>野党第1党の民主党は選挙に追い込むことを最優先にして政策論議を拒否すべきではない。

 選挙の予定が、首相退陣で混迷が深まるばかりですね。

 日本は、どうなるのだろうか。

 借金漬け、年金問題、支持率低迷、等々・・・

>「4年堅持できないような人は(首相に)ならないほうがいいです。1年間を全力投球でやりますなんて言う人は駄目ですよ」(福田氏、3年前)

と福田氏自身が語っていたが、1年持たずに首相の座から居なくなってしまいました。地方からの行動が、求められる時代になって来たように思います。

<地元紙・投稿文>~2008年1月4日~

「改革の主体は 市民と地方へ」

 1月3日熊日朝刊に、作家の立花隆氏は、「日本社会は、戦後民主主義教育を受
けた世代は、幅広い考えを持ち、意見は衝突するが協力し合う力を培っている。」
と書いていました。21世紀の改革の主体は、『官から民へ』移って行くと思い
ます。

 また立花氏は、「日本の経済成長に、大きく貢献したのは平和憲法の存在」とあ
りました。それを象徴した出来事に、冷戦終結の米ソ首脳会談で、「もう冷戦はや
めよう。冷戦でいがみ合っているうちに、いいところは日本にみんなもっていか
れてしまった。」と語ったと紹介しています。これから、いかに平和が大事か、国
際関係が大事か、そして国がどこを目指しているかが大事か教えられます。

 同日の朝刊に、熊本出身の政治学者・姜尚中(かんさんじゅん)氏は、国政の情
勢を検証し、「日本のリーダーたちは、これだけ世襲化が進むと結局、リアルなも
のがよく分からなくなっている。これからのリーダーは、地方から生まれて来る
と思う。」には元気付けられました。両氏の提言から、時代に合わせた学びが大事
と教えられます。

 論語の冒頭に「学びて時に之を習う」の言葉があります。その意味を哲学者、
故安岡正篤氏は、「その時代、その時勢に合わせて勉強してこそ学問・学習」と
説いています。これからは、社会に関心を持ち、発言し、行動する市民の育成が
必要だと思います。
                                                 ~以上投稿文~
<関連ニュース>
・「日本の"二代目"政治家に強靭さ不足」、福田・安倍両首相を論評―大学教授
(Record China - 09月02日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=595831&;media_id=31



3.上司にしたい幕末の有名人「坂本龍馬、勝海舟、吉田松陰」
 ~上司にしたい幕末の有名人ランキング
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=580491&;media_id=45

>「上司にしたい幕末の有名人ランキング」で断トツの1位に選ばれたのは《坂
本龍馬》でした。

>大政奉還、薩長同盟の締結した手腕。近代日本最初の商社「亀山社中」(後の海
援隊)結成する実業家。政治活動と会社経営の両方をみごとにこなしてみせたそ
の超人ぶりは「さすが!」というほかありません。

2位 勝海舟
3位 吉田松陰
4位 西郷隆盛

 私が、熊本で顕彰事業に関わって来た、横井小楠は、順位に入っていませんが、
勝海舟の師であり、坂本龍馬の師でもあります。横井小楠は、政治思想家でした。
やはり、国家が激変する時は、行動しながら考える実践(活学)のリーダーが必
要と思います。

 現在の日本政治は、国会で意見を交わし、世間(マスコミ)の批評ばかりを気
にする、評論政治の様にも見えます。

 混沌とした社会になったときは、実際に行動し、実績を積み上げる坂本龍馬、
勝海舟のような無欲のリーダーが登場しないといけないと思います。
 吉田松陰しかり、西郷隆盛しかり、未来を想像(創造)する思考を持ち、行動
が伴う人物の登壇を国民は期待しているのだと思います。

 現代の坂本龍馬は、そう簡単には生まれません。やはり国民一人ひとりが、周
りが良くなるように考え、行動する事から、無私のリーダーを生み出す環境を作
ると思います。
 社会改善は、国民国家の総合力によると、幕末の激しい志士たちの行動を検証
して、気づかされます。

世界平和と子供たちの未来を創る、思いを一人ひとりが持つことが大事と思いま
す。

・不知火龍馬会(熊本)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=773071



4.「ばってんラジオ」の収録~インターネットラジオ・熊本~
 8月20日は、色々な色々な体験をしました。一生に一度の体験は、日々起る
ものです。
・インターネットラジオ・熊本「ばってんラジオ」
 さて、夕方からの「ばってんラジオ」の収録がありました。だいぶ以前ですが、
地元ラジオにゲスト出演はあるのですが、インターネット・ラジオ局への出るに
は始めて、どんな具合かなと、興味津々でしたが、普通のラジオと一緒で、30
分番組を2回分、賑やかな会話で、アッと言う間に1時間半が過ぎていました。
 出演者は、私意外は全てプロで、聞く人を飽きさせない気配りと、間合いも絶
妙で、他楽しい時間でした。

・「深イイ話」にコメンテイター
 私のゲストの役目は、「深イイ話」にコメントを述べること。リスナーから、出
された「深イイ話」は、様々で日常の事、思い出話、等々でした。でも一番は、
先月私の主催する熊本大学の渋谷先生が、ばってんラジオの応援者と分かり、渋
谷先生からも「深イイ話」が出されていました。
 人の「深イイ話」に、勝手な意見をつけるのは、なかなか難しいなと思いまし
た。

・ばってんラジオの起こり
 ばってんラジオは、友人が5年まえに初め、本格的なスタジオで、収録し、1
時間番組して1週間づつ替えているそうで、けっこうリスナーが居て、そのラジ
オが床屋さんで流れているとこもあるそうです。

・インターネット・ラジオとの出会い
 私は、インターネット・ラジオの出会いは、10年前にインターネットで出会
い、1年くらい建った時に、ネットで知り合った大分の方が、熊本へ来られ、そ
の人との対話を収録して自分のサイトから、音声を流すことをやっていたのが最
初でした。色々、インターネットは可能性があるなと思いました。

 私が昨日参加した番組は、来週にサイトで配信らしく、今週は8月13日更新
分が掲載されています。ばってんラジオのURLは、下記になっています。一度検
索頂ければ幸いです。私の声は、来週以降になるそうで、ご期待下さい。

・インターネット・ラジオ「ばってんラジオ」
 http://www.batten-radio.com/top/index-top.html
<番組> 何でもでありでshow
 http://www.voiceblog.jp/arideshow/

約1時間半のラジオ収録、会話が途切れることなく続く、たのしいひと時でした。



5.「生活の質」クオリティ・オブ・ライフ(Quality of life)

 社会が成熟すると、格差社会になって行きますが、物だけの尺度で計ると、物
が無いことが貧しいとなりますが、豊かさは基準はそれぞれの生き方にあると最
近思うようになりました。

・バーミンガムの都市再生の市民活動
 4年前に、大学の講義に使うために、NHKの特番を収録しました。それは、イ
ギリスのバーミンガムの都市再生の市民活動の記録でした。構造的な不況で街が
あれ、売春が横行し、住宅地まで売春婦を仕切る男たちの怒鳴り声、ケンカ、朝
には公園にコンドームが散らかる風景が当たり前になりつつある時、市民が立ち
上がり、売春婦を公園から排除するパトロールを始めました。
 毎晩、続くパトロールで、公園から売春婦たちは、居なくなりましたがその行
動が住宅地へ移り、その騒動を嫌い、街から引っ越す住民が出て行きました。

・売春をする女性たちも被害者
 そこで住民グループが気付きます。「売春をする女性たちも被害者ではないか!」
と、売春をする女性たちに、職業訓練をし、社会復帰に努める事で、街の治安が
大幅に改善して行きます。
 その社会不安が取り除かれたおかげで、企業が都市中心部へ進出し、都市中心
部と郊外との収入格差が無くなり、ヨーロッパの奇跡といわれるバーミンガムの
復活が実現しました。
 その都市再生にキーワードが「Quality of life(生活の質)」の向上だったので
す。
 番組の中の老婆の言葉が印象に残ります。
「前は、一人で街を歩いていると、後ろから襲われないか不安で仕方なかったが、
今はその心配はなにもない」と、語っていたのが印象に残ります。

・危機的状況にある日本の都市環境
 今日も、地元の祭りで防犯パトロールに参加しましたが、少年たちに軽犯罪が
増えているという印象があります。しかし、7、8年前から地域の有志が防犯パ
トロールを始め、その効果かが少しづつ出てきている感じます。
 バーミンガムでも、市民による防犯パトロールが、街再生の始まりであり、住
民運動へつながったと思います。そこで、バーミンガムで注目された、クオリテ
ィ・オブ・ライフについて、少し紹介します。

<クオリティ・オブ・ライフ>
 クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life,略語:QOL)は、一般に人の生活
の質、すなわち、「ある人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来
ているか」を計るための尺度として働く概念。

 QOLとはQuality of life(クオリティ・オブ・ライフ)の略で「生活の質」と
いう意味ですが、これは「人が人としての尊厳を保ち、よりよく生きること」を
指しています。

 例えば次のようなことも、その人が本来もっている生命力を取り戻し、より快
適な生活が送れるようになったことを意味します。
特に高齢者の場合は、寝たきりになって人の世話になるのでなく、最後まで尊厳
を保った生活を送り、安らかに眠るがごとく一生を終えることこそ、最高のQOL
であるといえるのではないでしょうか。

[概念]
 QOLに対する取り組みは医療の歴史とともに発展してきた。医療は人を見るも
のであり医学は病気を見るものだとする考え方があったが、医療も科学的側面が
強くなり、「病気は治ったが患者は死んだ」という状態が問題となった。

 現状、長期療養を要する疾患、ならびに消耗の激しい疾患や進行性の疾患では、
いたずらな延命治療、患者への侵襲が激しい治療を継続することによって、患者
が自らの理想とする生き方、もしくは社会的にみて「人間らしい生活」と考える
生活が実現できないことが自覚された。このような状況を「QOL(生活の質)が低
下する」と呼んでいる。

 これに対して、患者自身がより尊厳を保つことが出来る生活を実現することが
出来るよう患者に援助を与えることが必要であるという考え方が生じたのである。
これを「QOL(生活の質)を維持する、向上させる」などという。

 クオリティ・オブ・ライフと言う言葉を知っていただき、何かのお役立てば幸
いです。
<コミュ「クオリティ・オブ・ライフ」>
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=3309628



6.(星野Jガンバレ)悪口に対処する六つの知恵(自警録)2008年08月17日

 星野ジャパン2敗...もう負けられない!
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=579759&;media_id=42

 オリンピックを毎日見ていると、結果に対して、言動に対して、色々な批評が
報道されています。誉められたり、けなされたり、世の人に知られると、噂、悪
口は付いて回るものですね。
 星野ジャパンには、批評・不評は気にせず、思う存分に日本の野球を世界にア
ピールして欲しいと願っています。

 悪口(批評)の対応する色々な対応策(知恵)が、歴史書から読み取れます。
敬慕する偉人の一人、新渡戸稲造氏の著書に、次に言葉がありました。悪口を言
われて、陥ってはならない行為とは、
 一つ、その悪口をいった人を怨むこと
 二つ、自分の悪口さたれたのを聞き怒ること
 三つ、悪口を耳にしてヤケとなること
 四つ、悪口に対する弁解に大いにつとむること
 五つ、悪口のために落胆し萎縮すること
などの注意事項です。このような心境にならないようにするために、新渡戸稲造
氏の著書「自警録」にあった、知恵(工夫)をすこし紹介します。

(本文より)

一つ、悪口は知事的なものが多い
「人の噂も七十五日」、その実は寝も葉もないことがおい。数週間もすれば、記憶
から消え、さらに1月もすれば評価が逆になっていることもあります。

二つ、悪口に大部分は介意の値なし
 かくのごとき時には、少し度胸を大きく持ち、今日あって明日なき言葉は、一
風吹けば散り果てるものだと思うと、悪口もさほど不愉快に感ぜぬのみならず。

三つ、知らぬ人の批評には弁解が要らぬ
 君を知らぬ人がからこれ批評をすることは、さほど意に介するに及ばぬ。すな
わち君を知らぬ我が輩は君にいわゆる世間であるが、我が輩は君を何とも思わぬ
といった。

四つ、かかる悪口は自然に消える
 これがために軽々しく一命を捨て、ヤケとなり、あるいは他を怨むことを要せ
ぬ。ジッとしてそれを放任すれば、自然にその悪口も消え、真実のみが残って、
最後の勝利を得る。
五つ、言語よりも実行をもって弁解せよ
 これがために他人に迷惑を及ぼすのであれば、それは説明する必要もあるが、
しからざればこれまた放任して置くべきものと思う。もし強いて弁解するなら、
言語をもってせず実行をもって示すべきであると思う。

六つ、悪口に対する理想的態度
 日ごろの修養如何によりてその価値が著しく違う。白隠和尚の逸話から、

 白隠和尚〔1685~1768〕はその檀家の娘が妊娠して和尚の種子を宿したと白状
したとき、世人からは生ぐさ坊主と悲惨されても、平然して、
「ああそうかい」
と言い、生まれた後は、自分でその子をだきなどしていてが、後、和尚の種子で
なく、娘の一時のがれに和尚の名を汚したことが明らかになった時も、また、
「ああそうかい」
といって世間の毀誉褒貶(きよほうへん)に無頓着であったという。

 僕は悪口に対してはこの心がけをもって世に処したい。いかに人はかれこれい
うとも己れさえ道を踏むことを怠らずば、何の策も弄せずとも、いつの間にか黒
白判然するものである。(中略)

 偉人の言葉は、鋭くも温かいものを感じます。世間の噂で右往左往している人
には、自分の生活のどこかに、噂に値することを少し為していることあるのかも
知れません。
 新渡戸稲造氏が教える「悪口」の対応策には、日常の修養が大事、人間の習性
や歴史上の史実を検証した知恵があるように思います。
 日々、こつこつ積み重ねた善を基にした信用こそ、悪口を消し去る一番の方法
かもしれません。最後に、新渡戸氏の選んだ歌を紹介します。

「人住まぬ山里なれど春くれば柳はみどり花はくれなゐ」

*参考資料:新渡戸稲造著「自警録」

・新渡戸稲造著「自警録」
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=3371532



7.(マイライフ)論語、生活、建築、ブログ、ネットワーク

 あるブログで、中国古典の故事を多く使うので、使い方を間違っていると指摘
があり、以下はその疑問に答えたものです。私の思考過程の整理ですが、何かの
参考になれば幸いです。

・ブログの目的と論語の勉強
 ブログは、MIXIの他に、Yahoo、地域サイトで熊本を中心とする「おてもやん」
にもあります。メーリングリストは、10年近くやってきました。論語の勉強は、
約8年になりました。論語、孟子、韓非子、王陽明、菜根譚、等々興味の趣くま
まに本を開いています。(私に、儒教の体系はありません。人間への興味です。)

 私は、古き故事の知識より、偉人(現代の先輩も)の生き方に興味を持ってい
ます。今生きてる師との問答が中心で、教えを受けて来ました。田舎物なので、
学問の深さに関しては、足りないところばかりと思います。

・中国古典輪読会
文字の勉強は、地域の先輩から、論語の輪読を中心にしています。でも、私自身、
学びの中心は、人の生き様(人生そのもの)で学んで来ました。
その師の一人は、東海大学を創設され松前重義氏の直弟子の高宗昭敏氏と、同じ
く弟子の政治評論家の内田健三氏が、熊本関連の師たちです。

・山田方谷との出会い
 それと山田方谷に勝手に憧れる凡人の私としては、二松学舎卒で、現在筑紫女
学院の永淵道彦氏にいつも教示を受けています。永淵氏の後輩で、現在湯島天神
で毎月木曜日に開催されている「中斎塾」の主催者の深澤賢治氏には、一度直接
会い、深い教示(感銘)を受け、憧れの一人でもあります。日常は、深澤氏のサ
イトの講義録を読み勉強しています。深澤氏の師である木内信胤氏の子息「木内
孝氏」は、私の環境政策で10年近く教示を受けている先生でもあります。

・熊本で出来る勉強法
 私は、頭が足りないので、本で勉強するより人について学んで来ました。田舎
の厳しい家庭環境から、大学は出ていません。建築の専門学校で学び、苦労しな
がら建築士なり、独立して18年になります。

 熊本でできる、ありとあらゆる建築の勉強をし、多様な建築物の仕事に関わっ
てきました。熊本県の景観賞(建築部門)も頂きました。それが縁で、一つの街
全体の町並み修景事業をここ2年で関わりました。

 興味在る方は、「キーワード」環境共生施設研究所、野口修一で検索いただくと、
色々な私の活動の風景が見えると思います。

・これまでの活動あれこれ
 私は、情報網構築のために、人材ネットワークづくり、異業種交流会、まちづ
くり探検隊、政策提言とか、インターネットを使って10年になります。ホーム
ページ、メーリングリスト、メールマガジン、ブログ、オフ会、色々やりました。

 異業種交流会(11年)で出会った方々は、1200名を越えました。
今もその約半分と連携し、さまざまな交流を持ちながら、社会活動、まちづくり、
ビジネスと活動が広がっています。

・「食から農業を考える」シンポジム
 今年のメインの事業は、南九州市長サミットです。
 日本農業の力不足(原因は国民に在ると思っています)は、自給率40%をど
うにかしないといけないと思い続けて5年。構想2年、準備一年、やっと今年の
秋にサミット(シンポジウム)が実現します。これも、九州の異業種の仲間の協
力があって実現します。こらから4年、市長持ち回りで「本来の農業とはなにか」
のテーマでやります。

・他の活動
 他には、13年続けて来た日曜日のキッズ(5~9才)のサッカースクール、
5年目になった地域を歴史をしる仲間づくり「地域学教室」、すべて建築、まちづ
くりのベースになる知識であり、発想の源泉になっています。建築家としての話
をしないと指摘されましたが、私にとって生活全てが建築の勉強と思っています。

・感銘を受けた言葉と、建築の勉強
 木内信胤氏の教示(遺言)に、「専門家ほど発想の視野の狭いものはいない。物
事は総合的に考える事が大事」とあり、広く学ぶことに努めて来ました。

 人の生き方そのものを学ぶことが、家づくりの勉強と思っています。

・論語と自分の考え
 論語に関して私自身の学びは、幼稚の域を出ていないと思います。私の論語の
師(72歳)は、三国志の漢字ばかりの中国書をそのまま読みます。そこに到ろ
うとは思いませんし、行き着こうともおもいません。私は、そのエッセンスを教
えてもらっています。

 一般市民は、学問の何たるかよりも、行き詰ったときに閃き(アイデア)をく
れる言葉を持てれば良いと、論語の利用法を勝手に決めています。

 ただ、山田方谷の発想と実践にはあこがれています。幕末、北陸で活躍した河
井継之助の師である山田方谷の学問の深さと実践の素晴らしさを学び続けたいと
思っています。

 そう言いながら、閑谷学校、高梁市を訪れていませんが、いつか行きたいし、
もう一人の幕末興味ある学者の「西周」の故郷津和野も、知ってからはまだ行っ
ていない自分の努力不足を感じます。欲(生活)と学びのバランスを悪さを改善
するのが今後の課題です。

・日常の生活を、勉強につなげる
 師の一人、内田健三氏から、「身体は衰えるが、精神はいくつになっても成長
する」と教えて頂きました。その言葉に恥じないように、田舎物ですが地方の少
ない情報と、少ない先輩の教示を受けながら、日々の生活、仕事の中で悩み、考
え続けています。

 陽明学の中に、「事上磨練」の教えがありますが、田舎には大学者いないので、
自分で試行錯誤して考えること、反省する事しかできませが、目標を高く持って
生きたいと思います。

・飽きずに、ブログを書きます
 そんな田舎ものですが、こりずに、飽きずに、ブログを書きますので、意見・異
見は大歓迎です。なぜかと言うと、全て私に取っては、教え・ヒントになります。
ですから、駄文を書かせていただきます。飽きずに、「まーた、しょうもない、故
事がならんだ」と嘲笑を頂き、ご意見をいただけると、この上ない喜びになります。


これからも、ぜひお付き合いをお願い申し上げます。



8.(司馬遼太郎)「日本のリーダーの条件」を読んで(長文)

~日本のリーダーは、多様性と足るを知る理念が必要(司馬遼太郎)~

 お盆に里帰りした妻の実家で、文藝春秋8月号を時間潰しに読んでいて、司馬
遼太郎氏の著書の中から浮かび上がらせた「リーダーの条件」を付いて、司馬氏
との生前近しく意見を交わした5名に識者が対談し、その内容が掲載されていた。

 最後の部分に「理想のリーダーとは」とテーマで、5氏がそれぞれ司馬氏の著
書を基に意見交わしていた。中で興味を引いた司馬氏の日本のリーダー像の例え
がおもしろい。

演出家の吉田直哉氏と、国際公共政策センター理事長の田中直毅氏の意見から、


・多様性という財産

(本文より)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あのな、親戚が法事なんかで集まるやろう。みんなそれぞれ親しいし、愛しい
けれども、それぞれに欠陥もあるわな。それと同じで、理想的なリーダーという
ものは本等に選びにくい。親戚の中から誰がいいとか、選ぶのは無理だよ」(司馬
氏の言葉) 

吉田  現在の日本はほとんど画一化、平準化されています。このような状況か
らは、リーダーは生まれにくいのかもしれません。

「良きリーダーは、全き能力主義からしか生まれない」(司馬氏の言葉)
ですから軍閥とか学閥とか、しがみついていれば芋蔓式に引き上げられるような
ものを嫌っていましたね。その能力主義の基盤をつくるものとになるのは教育で
しょう。

田中  ・・・(江戸期)三百の地域それぞれに学校があり、それぞれに地域経済
をどうやって盛り上げるのかを考える人がいた。これが日本という国の多様性を
育てたんですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

幕末から明治にかけて、きら星の如く、それぞれの分野で活躍するリーダーが、
湧き出るように登場します。それも時代の流れに合わせて、開国直前、開国後、
幕府と公家との権力闘争、諸外国の介入、薩長同盟、江戸開城、明治維新、さら
に憲法発布までに様々な分野にリーダーが登場してきます。

この多様性こそが、明治の奇跡とも言える発展を支えたと思います。

司馬氏のリーダー論の例え話が、一つあります。『竜馬が行く』の中に出てくる、
土佐の志士、後藤象二郎を評して司馬氏が語っています。


・時勢に合わせたリーダーの登場

(本文より)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「(後藤は)頭が粗大で細密な計画性にとぼしいから治世の能吏とはいえないであ
ろう。
 乱世にはいい。物事を大ざっぱにつかみ、果断な行動力があり、度胸がある。
人を人臭いろも思わない」(司馬氏の言葉)

 つまり、時代によって必要とされるリーダー像は異なってくるということです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

司馬氏は、晩年に「そろそろ踏み出しますか」という言葉を口にしていたそうで
す。

要するにグローバルな視点を持つことが必要で、今のように日本社会だけでやっ
て行くと、必ずどこかで行き詰まることを強調したことばと、本文に何度も出て
いました。

末尾に、昭和史研究家の半藤一利氏と、演出家の吉田直哉氏の言葉は、


・グローバル社会へ踏み出す、日本の基準つくり

(本文より)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

吉田  ・・・いまの日本人には幕末、維新の人々がまなじりを決して国を開い
て世界に出て行ったような覚悟はなく、いまだ藩のなかに固まっていたいという
意識が強いのじゃないでしょうか。

半藤  ・・・お亡くなりになるちょうど一年前です。そのとき司馬さんはこう
言った。
 「これからの日本を何とかするためには、国民の80パーセントが合意できる
ことを日本人みんなで決めて、それをみんなして守っていくことにしたらどうだ
ろうか」

 私が、「そんな80パーセントまで合意できるようなことってありませんよ」と
いったら、(司馬氏は)「いや、一つだけある。自然をこれ以上壊さないことだ。
これだけは合意しようと言えば、日本人は合意するんじゃないか」と。つまり、
自然を守ることで、日本人はおのずから足るを知る精神を学ぶ。(中略)    

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

司馬氏は、国民の80パーセントが合意できることを決めて、そこをベースして
世界へ門戸を開くことが必要と、私は勝手に理解をしたいと思います。(笑い)

30ページ近い対談記事ですが、維新の志士たちの司馬氏の史論(私論)もまと
めてあり、読み応えのあるものでした。手にする事が可能であれば、ぜひお読み
頂きたれば幸いです。

 また、昨日の400mリレーの日本の4人のヒーローたちを見て、更に世界記
録保持者のボルト率いるジャマイカチームを比較して、成熟した社会でのリーダ
ーの役割と、途上国のヒーロー(リーダー)の存在には、違いがあるように感じ
ます。

 日本は、第三の開国と言われる現在、司馬氏の言う、変化多き時代に合わせた
多様な人材を生み出す基盤を作るには、教育の充実が必要な気がします。

 地方の名もなき地域のリーダーたちのボランチィア精神(志)こそが、日本を
元気にする源かもしれません。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

最後まで、お読み頂き感謝致します。

今日も一日元気を出して生きます。 熊本 野口修一

≪ 世界の平和と次世代の夢を創りましょう ≫

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