今日は、朝は防災訓練、昼と夜に講演会です 2009.6.7
今日は、朝9:30から石井河川敷で大分県防災訓練です。これを観覧後は、福岡市で新井信介氏の講演会です。
以下は、新井信介さんブログからの転載文です。
明日は、天安門事件から20年。
今から20年前、1月に昭和天皇がなくなった1989年の6月4日。
この日は、中国北京の天安門広場に集まって民主化を要求する学生たちに、軍の戦車が突入して、デモ隊を粉砕し、解散させた日でした。 また、イランのホメイニ氏が亡くなった日でもありました。
そのとき、中国の国家指導部に迫られていたのは、中国社会を如何に国際社会に馴染ませるか、その方法には、 経済の分権化はいいとして、政治の民主化を認めるかどうかでした。
中国社会の体制改革は、1978年の鄧小平の訪日から始まっています。その翌年から、一人っ子政策が決まり、農民の野菜の自由市場が生まれました。 さらに、香港との境にある深センを、経区として通商・建設が試験的に始まり、 1984年には、沿岸地方に経済特別区を広げる改革開放政策になりました。
20年前のこの日の事件は、経済は開放しても、国家の枠組みを作る権力主体は、日本軍を大陸からたたき出し、国連復帰を成し遂げた、中国共産党が握り続けると、決意表明したものでした。
あのとき、北京大学の学生を率いてデモに参加し、これ以上デモをするな、と、退け時を指示した人間が、今、副首相になっている、若手の 李克強です。 この人物が今、今後の中国の発展計画を立案しています。特に、エネルギー政策。
今、シンガポール・台湾・在米中国人、東南アジア華僑を加えた中国人社会全体が、 大発展していますが、そこには、大陸の生活レベルの底上げによる市場拡大があります。
さて、この20年間で、 大陸中国(共産党)のお手本は、どこだったでしょうか?
日本です。 ただし、軍事面を除いて。
日本の軍事は、アメリカに抑えられ、今でも属国状態ですが、これは、中国にとっては、反面教師でした。 経済発展モデルとして、 明治維新後の日本を、とことん学んだのです。
日本を見て、生産力の向上と、国際競争力を、一気に求めました。 それは、日本製品と比して、 品質と環境対策を後回しにしたままで、生産規模を10倍。 価格では 3分の一にというもので、本当に、無茶苦茶な生産でした。
仕事や技術をつかむために、海外企業・投資家を必死の誘致でした。 私は、1993~97年まで、中国に会社を持ち、この間の中国人の考え方・行動様式を、身をもって体験してきました。
今、中国で成功している人間には、二通りがあるでしょう。 一つは、 国家や外国企業を食い物にしながら、不動産・金融で儲けた人間。 もう一つは、日本企業のうるさい要求に応えながら、生産技術を向上させた人間。
で、そうやって、がむしゃらに戦っていた人間の子供たちですが、
本当の金持ちやエリートはアメリカにいきましたが、これはごく一部で、
広く一般的には、とにかく、学問・知識が必要だということで、
中国には、 訳のわからない高校や大学が新設され、そこに通いだしました。
何を習ったのかは、個人それぞれ違うでしょう。
で、そのときの学生は、誰もが一人っ子ですが、 ほとんど皆、
日本の漫画 と AV を見て、育っているのです。
ああ~、これが、いいのかどうか。
何も、日本が国家戦略でやったわけでもありません。
著作権を無視した中国の盗作コピー文化に、乗っかって広がったのです。
そして、今、天安門事件から20年。
一人っ子政策の最初の若者は、30歳になっています。
日本に倣って、(中身は別として)大学卒業者をたくさん作っても、
就職先がない。
この若者たちが、中国を作りかえることができるか?
期待は大きいのですが、甘やかされていますよ。
文化大革命を体験した親たちには、とんでもない根性がありましたが、
今の中国の若者は、高学歴にはなりましたが、
日本の漫画とAVで、十分に洗脳されています。
物的にも、すでに、貧困ではありません。
物的に、「何でも足りない時代」から、20年で、「何でも溢れる時代」になったのです。
そして、苦労を嫌がり、なんでも、あんちょくに最高のものを手にしたがります。
彼らは、インターネットができ、程度の差はあれ、英語か日本語ができますので、
どんな、社会を生み出すでしょうか?
社会正義を実現するために、行動できるだけのハラがあれば、
政治的に、共産党の独裁を、切り崩していく可能性もありますが、
中国は今、そんな彼らに、お金の大判振る舞いです。
サブプラ後のインフラ整備に 60兆円です。
そこで、またまた、汚職のオンパレードでしょう。
地方のボスたちが、好き勝手をしまくるでしょう。
さて、そのとき、もと天安門のデモ隊指揮官だった 李克強 は、どう動くでしょう。
同じ共産党でも、地方にいるボスたちを、取り締まるのでしょうか?
もし彼が賢ければ、 ネットを活用して、定職のない若者たちに、
環境問題や、就労、人権、医療、などの不正をどんどん告発させるでしょう。
身内の先輩たちの悪行を切らせながら、彼は、善人として、権力を維持する。
一方、中国国内では、わがままな若者たちが、新たな消費者になってきますから、
中国自体が、産業レベルでグローバル競争に勝てる品質まで向上するのみならず、
普段の生活レベルでも、 本当の快適さが、求められます。
まともに心のこもったサービス。無駄のない経営。 自然との融和。
そのとき、 やはり、 日本が不可欠です。
特に、この20年間の急いだ、近代化の総決算(付け払い)をどうするのか?
ここでも、 日本に、手本を求めてくるでしょう。
朝鮮半島の問題も含め、 好き嫌いの次元ではなく、東アジア全体での、 発展計画が必要です。
しかも、そこには、共通の歴史理解 が必要です。
私の研究が、その一助になればと、思っています。