« 今日から日田市議会一般質問 2010.9.07. | メイン | 市議会一般質問、初日は5人? 2010.9.09. »

日田市国民健康保険税値上げに反対の討論 2010.6.24

2010.08.20  099mk.JPG 平成22年度6月定例議会において、最終日に委員長報告の修正議案に賛成し、原案に反対する立場で、討論をいたしました。本来であれば、東京都のように一般財源を注ぎ込んで、先食いによる被保険者への転用を回避するように提案したかったのですが、賛同者を多数集める為に、委員長報告に賛成しました。

 結果は、執行部原案に賛成する議員が多数を占め、今回の国保大幅値上げが可決されました。

 被保険者は、今回の値上げに非常に怒っています。私の家にも数人から抗議の電話がありました。出先でも、不満をあらわにして、市の対応に怒っている市民に数人会いました。国保加入者以外の人も、今回の経緯を話すと、それは滅茶苦茶だと言います。国保の納付書を送付して、二週間で約650人ほどの市民が、行政の窓口や電話での抗議、問い合わせなどがあったそうです。

 市民は、今回の値上げに賛成した議員の名前を教えてくれと言います。共産党の機関紙にその経緯と、値上げに賛成した議員の名前が掲載されており、反響を呼んでいます。

 国保値上げに賛成した議員は、以下のとおりです。

  大久保征雄(天山会)、中野靖隆、嶋崎健二、樋口文雄、坂本盛男、井上明夫、森山保人(市政クラブ)、

 高瀬剛、鷹野守男、羽野武男(社民クラブ)、城野礼子、松野勝美(公明党)、

 赤星仁一郎、吉田恒光、石橋邦彦、飯田茂男(新世ひた)

 

・・・・・・・・・・・

◎11番(川崎邦輔君) [登壇]
 議案第79号、日田市国民健康保険税条例の一部改正について、教育福祉委員長の修正案に賛成の立場で、原案に反対の立場で討論いたします。
 さきに委員長報告でありましたように、今回の国保税の値上げは、すべての項目にわたっております。1人当たりの調定額等を見ますと、年額1万3,348円増額の8万8,097円、これだけ見ますと17.7%という異常な上昇であります。果たして全国規模で見たときに、このような国保の上昇があるのでしょうか。
 いわゆる今回の国保交付金の過払い、これは後期高齢者医療制度の導入により、前期高齢者交付金制度、この交付金に原因があります。前期高齢者交付金制度の性格を御存じでしょうか。その中身が理解できているのでしょうか。いわゆる例えば東京都、国保交付金393億円、都内40市区がもらい過ぎ、どうしてなんでしょう。全国にまたがっております、制度上の欠陥なのでしょうか。現場の市町村の担当者のミスなんでしょうか。
 そうした中いろいろ精査していきますと、例えば、2008年には東京都の19の区で250億、21市で143億円が過大に交付されております。一番多いのは世田谷の34億円、大田区33億、八王子23億と続いております。特別区の区長会の事務局では、2009年度も2008年と同じような形での試算が行われておれば、23区全体で100億円以上の過大交付になりそうだと見ております。
 前期高齢者交付金の算定のもとになる65歳から74歳の医療費を見積もるデータがなくて、各自治体が推計で申請した。都内の自治体の多くは、都の助言に基づきデータのあった70歳から74歳の医療費をもとに積算し、実際の2割から3割程度の多くの医療費がかかると見積もった自治体が相次いだと。まさに日田市もこのようなことが行われたのじゃあないでしょうか。交付金は2年後に精算されます。過大に交付されれば戻さないといけない。足らなければ再び交付される。これが交付金制度であります。
 委員会で聞いてみますと、2008年、20億をもらった。5月に確定しておりますけども、19年の12月では先ほど委員長報告にありましたように、予算、それから計画金額では15億とか16億の見積もりが出ているわけであります。単純な計算で4億近い過払いが生じていることは明らかであります。全国の中で見ますと、いわゆる剰余金が出たと思って、国保税の値上げの抑制に使ったりとかしてなくなってしまっているところは大変な状況で、各市議会ではこの案件で非常に紛糾しております。
 そうした中の対応を見ますと、例えば23区等でも足並みをそろえて国保税の値上げはしておりますけども、いわゆる区長等からは行政のミスを被保険者に負わせられないと反対意見が相次いでおります。そして、一般会計からの繰り入れ、折半することで急激な被保険者への転用を防いでいるのが実態であります。
 岩手県の例がありますけども、ここは過大交付が一番大きかったのは盛岡市の16億円、見込みが甘かったと反省しております。しかし、2009年度の予算編成前には過大交付に気づき、翌年度に繰り越すなどして保全しています。釜石市などは過大交付分約2億1,600万円について、あらかじめ残していた繰越金で対応しております。また、盛岡市では、過大交付金が約16億円ですから、表向き8年、9年は9億円の黒字だったのが、8年、9年は9億円の赤字が表面化しております。そのためには、税率をやむを得ず上げているけども、一般会計からの法定外繰り入れという行政ができる手法で市民への転用を防いでおります。
 委員長の報告の中にも、所得階層別の負担の割合が示されました。今回の市の試算する5億円の取り崩し、所得100万、今まで年間12万100円で済んでいたものが15万3,600円、3万3,500円のアップです。所得100万円、45歳の夫婦と2人の子供4人世帯、こういう所得の世帯の税負担がどういうものか、原案に賛成する議員の皆さんは考えたことがあるのでしょうか。所得200万でありますと、30万5,600円が8万8,200円のアップで、39万3,800円です。所得200万に対して国保の税だけで39万3,800円、税を考えたときに今国民年金の1人の月の負担金額は幾らか御存じなんでしょうか。1万5,000円を超しております、1人がです。そういうのと合算されて、市民の負担へかかってくるわけであります。
 所得300万で12万2,400円のアップ、これは52万5,600円になります。400万、所得400万で14万3,700円、年間支払いは44万4,500円、上限の所得500万、45歳の夫婦に子供2人、4人世帯の場合、13万9,500円の増加で72万7,000円になります。
 そうした中、基金が6億円あれば、本来であれば一般財源もつぎ込んで市民への転用を防ぐ。行政にそれを指導するのが我々議員の在り方じゃないでしょうか。ただし、一般財源等使うと、いわゆる予算の組み替え等あります。ただし、赤字会計国保を持っているところは、最終年度で一般会計から繰入金で調整しているのが実情であります。もう少し全国にある市町村の一般・国保会計がどういうものであるかを議員さんは勉強すべきじゃないでしょうか。
 今回、委員長提案の基金6億円を取り入れた場合は、いわゆる例えば200万で、所得200万でありますと、さきに言った8万8,200円の負担が6万4,100円、所得300万で12万2,400円の負担が9万円、400万の世帯で14万3,700円が10万3,000円、500万で13万9,500円の増加が9万500円に、わずかですが抑えることができます。
 できる範囲内でこういう提案をした今回の教育福祉委員長の修正案、市民に負担を強いることは非常に心苦しい、委員会の中で執行部に修正案を求めましたが、市長からの返答は「原案をお願いします」と、「市民には心苦しい」という発言が部長からなされましたけども、やはり市民の負担する所得の金額と保険料の割合を考えたときは、年間可処分所得200万で9万近い負担ですよ。自動車保険税なら1300cc、2台分払っておつりが来ます。車の税金も払えない。そういったところにこういう国保の大増税、それも行政のミス、積算ミス、そして余剰金として先食いしてしまったという、先食いしてしまった予算であるということです。
 その上、日田市は平成20年、21年に市民にとってはいいことですけども、国保税の値下げをしております。ただし、その幅は今回の上げ幅に比べればごくわずかな僅少の引き下げであります。そういうものを勘案したときに、せめてもの市民に対する償いとして、出された今回の教育福祉委員長の修正案に賛成したいと思います。
 また、国保運営協議会の話が出ておりますけども、いわゆる答申の在り方、これが国のルールに従って行われたものであれば、2年後の精算等は明らかであります。こういった指摘もできないような国保運営協議会の在り方そのもの、委員構成そのものが問われるのじゃあないでしょうか。これにて教育福祉委員長の修正案に賛成する討論といたします。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 日田市国民健康保険税値上げに反対の討論 2010.6.24

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.k-kawasaki.info/mt/mt-tb.cgi/2066

2012年2月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      
My Yahoo!に追加

アーカイブ