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日田博物ニュース、佐々木茂美発行 2011.4.16

「総合的な学習の時間」で「SSP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)」

日田博物ニュース110号.doc←クリック(画像・文章は発行者に著作権があります)

 夏休み中の7、8月に2回、県立日田高校の1学年で「総合的な学習の時間」の一環としてSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)に取り組むことになり、講師を務めた私は管理面などの事情で殿町釜ケ瀬林道一帯を調査地にし、昆虫採集未経験の高校生20名を4班に分け、林道入口の上小竹地区一帯(ST.1alt200m前後)、「子どもの森」までの林道(ST.2alt300m前後)、「子どもの森」一帯(ST.3alt400m前後)の3ゾーンで甲虫を採集し、自然環境と昆虫(標本作製などの関係で甲虫のみ採集)の相関を学ばせました。

ST.1ST.3は調査地が広いため、相互に2個班を投入しました。

結果は120種あまり、どうやら3ゾーンの環境特性を引き出せました。

隣接していて、しかも標高差もあまり無いことから無理矢理・・・という感じではあります。

8月の休耕田ではけっこう面白いものが採れて、私なりには良い成果でした。

それにしても、カエルに「キャーッ」と叫ぶ男子生徒、タケトゲハムシを指先で弾きながら「気持ちワルーイ」と毒ビンに入れる姿に「今時の・・・」という驚きや戸惑いを感じたことも成果?かも知れません。

 

「カナブンとアオカナブンはどうやって見分けるの?」

という子どもたちからよくある質問に「腹を見れば分かるよ」

「翅の先が尖っているのがカナブンだよ」という説明をしていましたが、

今回、写真を使って説明することにしました。

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休耕田も面白い

日田博物ニュース113号.doc←クリック(画像・文章は発行者に著作権があります)

前号で上小竹地区の休耕田でアワクビボソが採れたのをきっかけに小鹿田寄りの岳滅鬼(がくめき)山に向かう林道を走ってみました。

途中、中山地区の家並を通り抜け、林道手前に7~8枚の棚田があり、半分ほどが休耕田になっていました。

さっそくスィープしてみるとエノキグサに食痕があるので思ったとおりヒメカミナリハムシがワンサと入っています。

すぐに飛び立とうとするクビボソハムシが入っていたので「もしや、ササキクビボソでは?」と調べてみたら残念ながらトゲアシでした。

よく見ると足元にシバ草のように張り付いた植物がイボクサでした。

水辺にあるイボクサはすぐに分かりますが、地面に貼りついたようなイボクサには全く気付きませんでした。

よくよく考えてみるとアザミ類は無かったのでササキがいるはずもありません。

そしてここでもアワクビボソハムシOulema dilutipesがいました。

日田市北部のこの辺りには結構いるようです。

その他、モンキアシナガハムシMonolepta quadriguttataアカクビボソハムシLema diversa なども入り、青色や銅金色に光る下記の2種も同時に採れました。

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ヒサゴトビハムシChaetocnema ingenua は体長2.53mm

ヒメドウガネトビハムシChaetocnema concinnicollis 2mm前後で

一回り大きさも違います。そして、両種とも体色に変異があり、青藍色から青紫色まであると言われています。食草も同じメヒシバですので同時に採れてもおかしくはないのですが、

今まで住んでいた上津江町ではヒサゴは採れませんでしたので嬉しい結果でした。

個人的ではありますが、ずんぐりとした体に、全体に粗い大きな点刻がある両種は綺麗でもあり、展足も楽で大変好きな仲間です。

同じ場所で左のように体色違いの個体が沢山採れて展足作業も楽しい時間でした。

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