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財政健全化団体市長、給与大幅カット 2011.5.24.

 財政健全化団体に転落した泉佐野市議会は、市長給与を40%、副市長35%、教育長30%カットし、退職金をすべて廃止する条例案を可決しました。ところで、財政赤字を見過ごしてきた職員給与と議員報酬はどうなったのでしょうか?

市長の給料40%カット

[2011年05月24日 (大分合同新聞)

 大阪府泉佐野市長の給料を4月分から40%、副市長、教育長は5月分からそれぞれ35%と30%カットし、退職金を全て廃止する改正条例が24日の市議会で可決、成立した。給料削減の期間は2015年4月まで。
 泉佐野市は08年度決算で財政健全化団体に転落。財政立て直しが急務で、今年4月の市長選で初当選した千代松大耕市長(37)は、任期中の市長や職員の給料の大幅削減を公約していた。
 市によると、カット後の市長給料は月額51万6千円、副市長は48万1千円、教育長が46万2千円。すでに市長10%、副市長、教育長7%の給料カットが実施されている。

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■早期健全化団体・泉佐野市の課題(110413読売新聞)
・関西空港開港に伴う過剰な基盤整備などで財政が悪化し、2009年度に「早期健全化団体」に指定された泉佐野市が、財政健全化計画を策定して1年が経過した。
・しかし、計画では既に実現が危ぶまれる改善策も出てきており、市長選(24日投開票)では、候補者が再建への確かな道筋を示せるかに注目が集まる。
・同市の全会計の起債残高や累積赤字から、基金残高を差し引いた実質的な借金は11年度末時点で、年間市税収入の約7倍にあたる1462億円に上る見込み。
・今後負担する借金の割合を示す将来負担比率は380%(10年度決算見込み)で、国の基準を超える府内ワースト1となっている。
・同市は09年度に19年間に及ぶ計画を策定し、536億円の収支改善に着手。国などの支援で7年間短縮できる見通しとなったが、起債した地方債の返還期間を延長したことが主因で、返還額が減ったわけではない。むしろ、1年で当初計画の誤算が明らかになってきている。
・計画では、外郭団体への出資金回収で約4億円を見込むが、財団法人・市公園緑化協会に出資金3億円の返還を要求したところ、協会側が拒否し、回収のめどは立っていない。
・また、関空連絡橋の国有化に伴う固定資産税の減収分(年約8億円)の補填(ほてん)を国に求めているが、期限までに回答はなく、暗礁に乗り上げたままだ。
・このほか、市有地など遊休財産の処分で51億円の改善を見込むが、うち11億円分が農業用水のため池の売却で、一部農家らから反発の声が上がるなど、実現可能性は不透明だ。
・ある市議は「計画が絵に描いた餅だと露呈し始めている。場合によっては、職員給与削減など抜本的な見直しを検討せざるを得ないだろう」と話す。
・市長選の立候補予定者は中学校給食の導入や、学校施設の耐震化など様々な公約を掲げる。しかし、財源の裏付けがなければ実現は困難で、財政再建に向けた具体的な政策論争が望まれている。

■財政健全化計画
http://www.city.izumisano.lg.jp/kakuka/koushitsu/gyozaisei/nemu/gyou/kenzenkaH22.2.html
・平成19年6月に『地方公共団体の財政の健全化に関する法律』が制定され、平成21年度から本格施行されたことに伴い、平成20年度決算における四つの健全化判断比率のうち、連結実質赤字比率が26.42%(早期健全化基準17.44%)、将来負担比率も393.5%(早期健全化基準350.0%)となり、この二つの比率が早期健全化基準以上となりました。
・そのため、全ての比率を早期健全化基準未満とし、普通会計における実質赤字を解消するための「財政健全化計画」を平成21年度末までに策定することとなりました。

・計画期間:平成21年度から平成39年度まで19年間
○目標効果額
・遊休財産の処分:5,140百万円
・出資法人の基本財産の回収:390百万円
・人件費の抑制:19,899百万円

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大阪府泉佐野市は、大阪府泉南地域に位置する人口10万人程の市で、市長選は2000年から3期12年現職を務めた新田谷修司氏が府議に転身したことから、市長選は、元市議で自民が推薦&公明が支持する37歳の若い千代松大耕氏、共産党が推薦する元市議で52歳の高道一郎氏、元市議で57歳の戸野茂氏の3新人による争いとなりましたが、
 「市は瀕死の状態。徹底しないと破産する」と訴え、一般職員の給与を20%カットすると訴えると共に、「破産管財人になるつもりはない。大きなカットをする代わりに、任期中に早期健全化団体から抜け出す」と訴えた千代松大耕氏が17866票を獲得し、
 市議を7期務め「職員のことは私が一番よく知っている。目標設定を徹底し、がんばっている職員が報われるような改革をする」と訴えると共に、「脱出を目的にするとひずみが生じる。いたずらに市民に不安を抱かせないよう、市民サービスに過度の影響は与えない」と現在の計画を踏襲する方針を打ち出し8544票を獲得した戸野茂氏、
 「これまで相当な賃下げに応じてきた。ここから2割は空論にしか聞こえない」と千代松氏の主張に反論し、高道氏は「空港建設を進めたのに国、府は責任を取らず、市民だけが犠牲を強いられるという枠組み姿勢を改めさせる」と強調して5047票を獲得した高道一郎氏 を破って初当選を決めました。
 泉佐野市は94年に関空開校に向け道路や下水道など都市基盤整備、総合文化センターや市立病院といった「ハコモノ」建設を一気に進めたものの、肝心の関空が思うように軌道に乗らず、現在の総債務は約1500億円に上り、大阪府内で唯一、自治体財政健全化法で財政破綻の手前とされる「早期健全化団体」の指定を受けていて、現在も総額536億円の収支改善を図る財政健全化計画を実行中。
 新市長に就任する千代松大耕氏が、厳しい市の財政をどう立て直していくのか要注目です。

★大阪府泉佐野市 市長選挙結果
当 17886(56.8%) 千代松大耕 37 無(自・公) 新 1 (元)市議
    8544(27.1%)  戸野茂 57 無新 (元)市議
    5047(16.0%)  高道一郎 52 無(共) 新 (元)市議

 




 

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