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酒蔵を利用した岩澤重夫美術館構想白紙に 2011.06.05.

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  5日14時からパトリア日田の小ホールで「クンチョウ酒蔵活用基本構想(案)」の説明会が開かれました。佐藤市長は、冒頭のあいさつで、この提案の説明不足で市民の間に誤解を生じさせていることを陳謝しました。また、議会から予定されていた予算案を全額修正減額されて白紙の状態であることを説明しました。しかし、隈豆田地区の活性化のために日田市が100%出資する「町づくり公社」を設立し、屋形船の買い取りと共に美術館を買い取った蔵の中で運営したいとの持論を展開しました。

 市長は議会が決議書の採択(下記参照)を図っていることを察知し、採択前に自らが記者会見までして3月末での酒蔵買い取りを土地開発公社にさせることを断念しましたが、7月の市長選挙を控えるこの時期に白紙とした美術館構想の説明会を開くことは、選挙対策ではないかと市民の大半が見ています。http://www.k-kawasaki.info/2011/03/2011315.html 

 市長の挨拶の後は、クンチョウ酒蔵活用検討委員会委員の坂田守正氏が私見を交えながら町づくりについて日田の分析を交えながら講演しました。坂田氏の話は、昨年12月にも宝探しシンポジューム(http://www.k-kawasaki.info/2010/12/20101219.html)でも聞いていますが、ほとんど私が市議会で取り上げて市への施策の要望した内容と一致しており、非常に納得できる示唆に富んだ共感できる内容でした。また、冒頭に日田市から依頼を受けた時に、民間企業の名前が出ていることに違和感を覚えたと素直な感想を述べました。なお、坂田氏の所属した検討委員会は、すでに1月で解散したそうです。

 講演は「日田市の持続的発展に向けて」と題して、氏の関わっている福井県は15基もの原発が設置され国からの潤沢な補助金で飴と・・・・・・。食文化の町の条例、住民の力で町づくり、勝手に自治体を応援する、日田の人は「地域」と言う言葉を使わない、600年間続いた非常に長い大蔵氏の統治、水と日本酒、日田弁、二律背反の共存ができる町かどうか、町たたみ(町の人が身内の悪口を)はないのか、美術館構想の公共性・収益性・採算性―継続性、先の日田市長(大石昭忠氏)の環境への取り組みは先見性がある、肥沃な土地、祭り、水のあるところが生き残る、滋賀県長浜市の町づくりはドブ掃除から、日田には猿田彦が多く祭られている、伊勢の五十鈴川との共通性、心の交流、三つ又、道又、九州の中心は日田、風水の地形、水の商売、土地も良い、野菜、適度な寒暖の差、日当たりが良さが旨いお米を、福井では木材を不燃材にし新しい仕事を作る、平成17年高速道路の開通に対応しないと通過する町に、家の中でのごみ処理し外に出さない、補助金頼りは駄目、今は観光協会の時代ではない、川北氏のポスターには人がいる、そのポスターをパネルにせずに押しピンで掲示している、「場商品」商品に場所の名前を表示、日田にしかないもの、木材を活かす、イギリスでは木の車、回遊性のチケット、行政が施設を運営すると土日が休み、日曜休日に対応できているか、絵葉書で売り上げ上昇、日田の人は日田の悪口を言わないように、外からの人を大事に、来訪客を投資家と思う、日田の古代史、中世史、近世史の通史を、、三重県桑名市では市民が案内窓口など・・・・・。

 坂田守正氏の講演の後は、クンチョウ酒蔵検討委員会の答申を受けて日田市役所のプロジェクトチームが作成した「クンチョウ酒蔵活用基本構想(案)」の説明がありました。クンチョウ酒造内の北蔵、中蔵、南蔵、焼酎蔵、米蔵酒蔵などを日田市が買い取り、酒蔵を岩澤重夫画伯のアトリエを再現した記念館に、記念美術館及び収蔵庫に、夜間も営業するレストランなど140席、物販販売、インフォメーションなどを接する案です。開業年次は平成27年と説明がありました。

 説明の後は、会場との質疑応答があり、「説明を聞いてもトキメキを感じない」「麹菌の心配はないのか」「市民の意見を聴取していない」「先に美術館建設ありき」「酒蔵の保存は必要だが飲食店・土産物店は地元業者を圧迫するので必要ない」「中心市街地の空き店舗を利用した美術館は出来ないのか」「美術館建設への経緯が不明であり検討委員会の議事録を公開して欲しい」「パトリアに展示できないのか」「耐震構造などにする為に多額の費用がかかる」などの質問・意見が相次ぎ、賛成する意見は出ませんでした。

 私も、「検討委員会の答申の一部しか取り入れていなく、都合の良いところだけ取り入れている」「もっと活用委員会の答申を職員は勉強すべきだ」「白紙を表明するなら、市長は自己の考えを述べるのでなく市民の意見に耳を傾けるべきだ」「市長の頭の中も白紙にして臨むべきだ」「伝建と耐震構造は馴染むのか」などの質問意見を出しました。

 答弁はすべて佐藤市長が受け、「美術館は赤字だが集客が見込まれる他の施設で収益をあげる」「支全体への活性化につなげたい」「議事録の公開は三日以内窓口で請求を」「今後も市民の意見を聞く場所を設ける」「麹菌の問題は専門家に依頼する」などと交わしました。

・・・・・・・・・・

 5月26日にも地元説明会がありましたが、「案は具体性が無く絵に描いた餅」「」豆田の活性化のためと言うが一企業の応援ではないか」「観光拠点と言うが、今でも個々の商店は特徴を出している」「収入・運営費や赤字はどのくらいと考えているのか」「酒蔵と美術館は切り離せないか」「天領資料館は借りて運営していた」「豆田の象徴である煙突や酒蔵を維持するのは難しい。壊れてはどうにもならない」「麹菌については調査だけでもやっては」 その他様々な意見が出され、慎重な取り組みを市に求めていました。(明るい日田より)

 

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・・・・・・・・・

 3月14日10時から、日田市議会会派代表会議を行い、「クンチョウ酒蔵活用による美術館構想に慎重な検討を求める決議」案の文案を再検討し一部を訂正して、議会運営委員会を開催し、全会一致で決議案を採択することを決定しました。

 11日の市長記者会見での酒蔵買取延期を受けて、決議の採択は必要ないのではとの意見もありましたが、市長の政策の進め方に問題がありとの意見が多数を占め、他の施策までも指摘する内容に決議案を書き改めました。

 14日午後からの本会議で上程され、平成22年度の補正予算の分割案を採決した後、決議案を全会一致で採択しました。


決議案第1号 クンチョウ酒蔵活用による美術館構想に慎重な検討を求める決議
 平成23年3月14日

提出者日田市議会議員 溝口千壽(社民クラブ)
賛成者   〃    井上明夫(市政クラブ)
 〃    〃    髙瀬 剛(社民クラブ)
 〃    〃    赤星仁一郎(新世ひた)
 〃    〃    矢野美智子(共産党)              

 〃    〃    室原基樹(政友会)
 〃    〃    川崎邦輔(無所属クラブ)
 〃    〃    松野勝美(公明党)

決議第1号

クンチョウ酒蔵活用による美術館構想に慎重な検討を求める決議

 クンチョウ酒蔵群は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている豆田の歴史的景観を守る上で重要な建造物である。豆田観光のシンボルとして、本市の まちづくりに欠かすことのできない、将来にわたり日田の貴重な文化遺産として永く保存していくべきものである。


現在、市ではクンチョウの酒蔵活用による美術館開設に向け検討を行っているが、この計画は美術館ありきの構想であり、本議会においても各議員から多くの質問がなされたところである。

このことは、市民の大きな関心事にもなっており、十分な議論が尽くされていない現状では、性急に事を進めるべきではなく、日田市の文化的施設としての捉え方に立ち、日田市の先哲や博物館構想も踏まえ、多くの市民の意見を反映した計画を策定していくことが必要である。


よって、日田市議会は、再度慎重な検討を行うよう求めるものである。
以上、決議する。

平成23年3月14日

                       日 田 市 議 会
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