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チェルノブイリから2000キロ離れ、25年たっても出荷停止 2011.08.12.

25年前、チェルノブイリの原発事故で2000キロ離れた英国のウェールズ地方まで放射能汚染が及び、牧場のと放牧された羊がと牧草が外部被曝し、それを食べた羊が内部被ばくも。それが25年たっても出荷制限が続いています。放射能の半減期を考えれば当然ですが、遠距離の被爆の実態は、日本での放射能汚染の深刻さを真剣に考える必要性を伝えています。

6月1日の新聞より

1986年のチェルノブイリ原発事故で巻き散らされた放射能に今も苦しむ人々が、二千キロ離れた英国ウェールズ地方にいる。

グリン・ロバーツさん(55)がエサのバケツを手に大声を上げると、新緑の牧場に散った羊がはじかれるように集まった。春生まれの子羊は秋口に出荷月齢になる。だがロバーツさんは羊を自由に市場に出すことはできない。一帯の土壌や牧草が、放射能セシウムに汚染されているためだ。

まず羊を山間部から下ろす許可を地方政府から得る。三週間ほど麓の牧場で育て、放射能検査を受ける。検査した羊の1キログラム当たりの放射性セシウムが1千ベクレルを下回れば、出荷にゴーサインが出る。

事故後の雨の影響

原因は、季節外れの土砂降りに見舞われた86年5月2日にさかのぼる。6日前に爆発したチェルノブイリ原発から吹き上げられた放射性物質が冷たい雨と共に降り注いだ。翌月、全国9800の牧場の羊400万匹の出荷禁止が決まった。

それから25年。北ウェールズ山岳部を中心に今なお330の牧場で羊約18万匹の出荷規制が続く。一帯にはセシウムが牧草に取り込まれやすい泥炭地が多い。

ロバーツさんの牧場では今も10匹に1匹の割合で規制値を超える。基準を超えた羊の耳に標識をつけ、規制値を下回るまで麓で育てなければならない。手間がかかるが、1匹1ポンド30ペンス(170円)の補償金が支払われるだけだ。

廃業も考えたロバーツさん。「汚染された牧場の買い手はいない。父祖から継いだ牧場とウェールズ固有の文化を捨てがたかった」という。


英国食品基準庁は「英国人の平均消費量(年8キロ)の10倍の肉を食べても健康に問題はないが、基準値を下回るまで規制は続ける」。

ロバーツさんたち農家も早期の規制解除はもはや望んでいない。ウェールズ産ラムは高品質で知られる。「拙速な解除でブランドと消費者の健康を傷つけたくはない。むしろ厳しい検査で『世界一安全なラム』をアピールしていく」

(ベトゥスコイエド〈英ウェールズ地方〉=沢村亙記者)


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