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株価の乱高下

 

今日もラジオのニュースで株価の下落が流れました.。今年三番目の下げ幅です。日本の株価市場が格好の餌食になっているような気がします。

こちらも、ビジネス知識源の吉田繁治さんからの配信メールです。

 

・・・・・・・・参考になるので転載します。・・・・・・・

 

おはようございます。520日ころまでは16000円(日経225種)

を超える勢いだった株価が、先週の木曜日(523)に、突然1000

円以上下げ、15000円の大台を割りました。

 

その後、1日に500円を越える乱高下。昨日(529)の日経平均の

終値は、14326円でした。

 

【プロローグ】

 

523」以降、乱高下を続ける株価

 

別画面に、刻々と動く、日経平均のリアルタイム・チャートを表示

しています。一瞬で100円、1時間で数百円も動く激しさです。

 

開始直後は114500円に上がったあと、14250円に下がったところ

です(529日:午前1036)。

 

528日のNYダウ先物が、$15395から$15350へと、若干(0

3%)下げていますから、今日の日経平均も、少し下げるのか?

(注)こういった時、NYダウが先行することが多い。

 

日経平均で1000円以上の暴落があった523以降の値動きは、150

01000円と極めて激しい。

 

連日、45兆円(昨年の34倍)を超える売りと買いが交錯してい

ます。1日に3%以上(日経平均で500円)乱高下する市場からは、

普通は手を引き、静観するのが得策です。

 

http://sisannka.com/chart.html

 

(注)世界から24時間売買が可能な、日経平均先物では、528

午後10時が14295円でした。(日経225:売買単位は1000倍で、一

枚が1450万円です)

 

2013年になって、上がる株価を見て買い始めた個人も増えています。

年初からの買いなら、平均価格は、日経平均で〔(年初1500円+

515000円)÷212750円〕付近です。毎月一定額を買ったと

きの仕入原価がこれです。

 

(注)チャートに表示される「移動平均」は、移動平均をとった期

間、上がっても下がっても一定額を買い続けて売らず、保有したと

きの、原価を表します。

 

520日までの15000円超の頃、2500円(投資額の20%)くらい利

益が出たと思っていた。これが、あれよと思う間に1800円(+12

%)に減ったという感じが、参加者の平均です。

 

6月に1500円くらい下がって12750円くらいになると、利益がゼロ

です。日経平均で12750円が、分岐点になります。

 

株価は、今後、どう向かうか?

 

16月、7月に、日経平均で12000円割れに下がるのか?

2)国内勢の買いや、政府の価格維持作戦(PKO)で反発し、再び、

15000円を超えるのか?、です。

 

本稿の、前半では、この判断の素材となるべきものを、検討します。

 

▼4月からの「金融大緩和」の実施の後、なぜか上がった長期金利

 

株価と同時に、不思議なことが20135月の債券市場で起こっ

 

ています。
 
債券市場は、国債を売買する市場です。多くの人に、債券市場のイ
メージがないと思うので金額を示します。
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/toushika/
 
1ヶ月間で、長期国債が200兆円、満期が1年以内の短期国債が100
円、合計で約300兆円売買されています。
 
売り150兆円;買い150兆円という意味。
1日当たりの売買(売り+買い)では、15兆円くらいです。
 
内外の金融機関がもつ約1000兆円の国債に対し、1年に3回転する速
度で売買がされています。これが国債をもつ金融機関の、国債を売
買する速度(4ヶ月間保有)です。
 
新規国債(50兆円)と借り換え債(120兆円)を含む、発行元の財
務省からの国債の売りは、1年間で170兆円(月間で15兆円)です。
 
【国債は、株式市場の4倍の売買額】
株式市場(東証等)の売買は、2013年は34倍に増えたと言っても、
1日に3兆円~4兆円です。その4倍という大きさが、債券市場での国
債の売買額です(日本 証券業協会)。金融機関の資金運用の主戦
場は、株式市場ではなく、この債券市場(国債市場)です。
 
日銀が金利を決めるのではない。国債の売買によって、金利が決ま
ります。日銀は、国債の売買の、量の調節により、金利を誘導でき
るだけです。
 
〔金利の上昇〕債券市場で国債の売り(現物+先物)が多ければ、
国債価格は下がって、金利は上がります。
 
〔金利の下落〕市場で、日銀を含む国債の買い手が多いときは、価
格は上がって、金利は下がります。この債券市場のプレーヤーは金
融機関、ヘッジ・ファンド、年金基金等です。個人はほとんどゼロ
です。
 
134月からは、バズーカ的な量的緩和】
日銀は、134月にリフレ派の黒田総裁、岩田副総裁が就任して、4
月は10兆円、5月も7兆円くらいの国債を純増するくらい巨額に買う
ようになっています。
 
政府が発行する新規国債の、なんと70%くらいを、日銀が買い切る。
これが、「黒田バズーカの量的緩和」と言われるものです。これか
2年、毎月、7兆円以上をドカンと打つ感じがバズーカです。
 
過去、日銀が最大の量的緩和と言ったとき、国債買い切り(純増)
は、1ヶ月に2兆円、年間で20兆円レベルでした。黒田日銀では、1
年に7080兆円に増えます。2013年、2014年と続けるという。
 
黒田総裁は、2015年から、消費者物価上昇率で〔+2%/年〕を実
現するため、日銀によるマネー供給額(マネタリー・ベース:52
0日で145兆円)を2倍にすると表明済です(130407)。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac130520.htm/
 
2%付近しか増えていなかったマネー・サプライ(M31152兆円:1
34月)が、
4%増えるとき(+45兆円)、消費者物価の上昇がゼロ、
6%以上(+70兆円)増えれば、その1年~2年後には物価が2%は
上がるように向かうと試算されているからです(副総裁の岩田規久
男氏)。
 
(注)マネー・サプライの増加と物価の間には、数年の遅れがある
ときもあります。
 
http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1304.pdf
http://ecodb.net/country/JP/imf_inflation.html
 
物価を2%上げるには、マネー・サプライ(企業の現金・預金+
世帯の現金・預金)を、6%(預金額で70兆円)は増やすことが必
要です。
 
この目的で、日銀が、債券市場で国債を毎月7兆円以上、日銀の保
有が純増するように買い切って、円を、毎月7兆円も印刷し、マ
ネーを増加供給すると表明したのです。
 
4月は、長期金利は03%と50%下がった〕
日銀が、債券市場で買う国債を増やせば、国債価格は上がって、金
利は下がります。事実、134月初旬は、長期金利が06%から0
3%にまで、50%も下がっていました。これが、普通です。日 銀も、
当然に、国債価格は上がって、金利は下がると見ていました。
 
5月には、2倍、3倍の1%に上がる日がある。〕
・・・ところが、財務省と日銀の意図に反して、135月には長期
金利〔10年もの国債の利回り〕が、1%をつける日があったのです。
 
政府と日銀にとって、想定外だった市場の国債売り
 
日銀の激しい買いを見て、市場では、日銀が買う予定額より、はる
かに多くの国債(及び国債先物)が、国内金融機関と、海外ヘッジ
ファンドから売られたのです。(注)ヘッジ・ファンドが売るのは、
株と同じように国債先物です。
 
このため国債価格が急落し金利が、上がった。これが、政府・日銀
にとって想定外だった10年もの国債の長期金利1%が示すことです。
 
その後の金利の動きを見ると、大量売りに慌てた日銀は、国債価格
を上げるため(=金利を下げるため)、急遽、買い増しています。
 
5月末現在は、0.8%~1%を波動しています。政府・日銀は、これ
1%以上には、絶対に上げることはできない。
 
〔仮想〕
市場で国債価格が下がり、実際に下がる予想ができると(下落期待
の形成)、金融機関からの国債の売りが、一層増えるからです。こ
れは、短期間(数ヶ月)で、螺旋的な価格下落(金利上昇)も招く
危険があるのです。この国債リスクを未然に防ぐため、日銀が、買
い出動です。
 
〔具体例〕
06%だった10年債の金利が1%に上がると、残存期間10年の国債
は、以下のように下がります。〔国債価格=100×106×10
年)÷110×10年)=100×106÷110964〕・・・4
6%下落です。
 
この長期金利が2%に上がると12%下がり、3%に上がると18%も価
格が下がって、政府財政の破産と金融は同時パニックになります。
 
日本のように、国債残が1000兆円を越え、しかも、超低金利である
ときは、「ごくわずかな金利上昇」が政府財政と金融機関、そして
実体経済にとっての大問題になります。
 
長期金利の上昇のため、新規の住宅ローン金利も、上がってしまっ
た。ローンの金利が上がれば、世帯の住宅購入は、進みにくくなく
なります。
 
日銀が国債を増加買いするという原因から、国債の価格が下がり、
金利が上がるというのは、「異常事態」です。一体、何が国債の売
買市場で起こっているのか?
 
国債の金利が上がったのは、一体、なぜか?
 
今まで、こうした異常なことはなかった。日銀が、国債の買いに出
動(買いオペ)なら、狙い通り国債価格は上がり、金利は06%や
03%と下がっていました。これが金融緩和でした。
 
逆の、日銀による売りオペレーションなら、国債価格は下がって、
金利は上がっていました。これが、マネー量を減らす金融引き締め
でした。日銀は、国債の売りの量、買いの量で、金融を調節し、金
利と通貨量をコントロールしてきたのです。
 
〔懸念〕日銀は、債券市場のコントロール(制御)ができなくなっ
たのか?
 
5月の債券市場では、
1)「日銀が、国債を大量に買うから、国債は安心できない」と
して、
2)国内と海外の金融機関、およびヘッジ・ファンドが、日本国
債の現物と先物を売り攻勢に出るという、異常な動きが起こってい
ます。
 
実勢に任せれば、国債価格が一層下がり、長期金利は、あれよあれ
よと、1%を越えるかも知れません。これを防ぐためひとり日銀が、
国債の防衛買いをしています。
 
黒田日銀と政府は、今のところ、市場の金利上昇に対し、明確なコ
メントを避けています。
 
総裁が言ったのは、「景気が回復に向かっているから、金利が上が
った。」という、状況の説明としては、訳のわからないことです。
 
マネーの緩和で金利が上がるなら、経済の回復には、日銀による国
債の大量購入は、不適な政策に、
 
なるからです。
 
経済新聞やエコノミストも、「中央銀行が国債を大量に買うから、
国債価格が下がる」という普通の時期と、普通の経済では起こらな
い奇妙なことが、なぜ、債券市場で起こっているのか、納得できる
論評ができていません。
 
株価の下落、国債価格の下落、金利上昇で、アベノミクスが早くも
座礁に乗りあげたのか? 本稿では、「アベノミクスのパラドック
ス〔矛盾〕」として、ここを明らかにしようと思います。

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